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走行風では体の熱は下がらない 夏走行するライダーは熱中症にご用心!! ~ツーリング時の熱中症対策Vol.1~

7/22(月) 8:00配信

バイクのニュース

夏のライディングは暑さとの戦い!!

「走っていると風を受けるから、涼しそうで良いですね」。バイクに乗ったことがない人からは、こんなことを言われることがあります。でも、ライダーならば、そんなことがないのは分かりますよね。

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 真夏、背中やヘルメットには直射日光、そして下からは路面の照り返し、脚の間から湧き上がってくるエンジンの熱…、決して涼しい乗り物ではありません。信号で止ろうものなら、ウエアやヘルメットの中には汗が吹き出してきます。そう、「熱中症」になりやすい条件が揃っているのです。


 ずいぶん昔の話になりますが、筆者は真夏のレース中に熱中症を経験したことがあります。あるサーキットでコーナーを抜けてストレートに入ったところで、突然視野が周りから暗くなり、フラついてしまったのです。「マズイ!」と思ってスピードを落とし、何とかピットにたどり着きました。すぐに革ツナギを脱いで体を冷やし、水分補給をしたので事なきを得ましたが、転倒する危険もはらんでいました。

 熱中症で怖いのは、ある程度進行するまで自覚症状がないことです。それこそツーリング中に症状が出ると、単なる転倒だけでなく、クルマとの接触などによって大事故になる可能性もあります。そして、熱中症について意外と理解していな人も多ことも事実です。今回は、「熱中症とはどんなものか」から解説していきましょう。それが分かると、対策もできるようになってきます。

1. 『熱中症の症状』

【軽度】
 めまい 立ちくらみ 筋肉痛 汗が止まらない

【中度】
 頭痛 吐き気 倦怠感 虚脱感 嘔吐 集中力、判断力低下

【重度】
 意識喪失 痙攣 高体温 歩行困難 言動不明 など

 熱中症は、上記のような症状がみられます。そして軽く考えて放っておくと、死に至る可能性もあるのです。では、熱中症を引き起こす要因は何でしょうか。そこから説明していきましょう。

■1.環境
 まず大きな要素として、「気温」が関係してきます。日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」では、気温が24~28度の間では「注意」が必要とされています。そして28度を越えると「警戒」域に、31度を超えた場合は「厳重警戒」、35度以上の場合は、「原則運動中止」となっています。

 これに加えて、「直射日光を浴びる」、「風が弱い」、「湿度が高い」という要因が重なると、さらに熱中症の危険度が増してきます。特に気温が28度、湿度が80%を超えると、リスクがかなり高くなります。湿度が高くなるほど汗が蒸発せず、体温調整が難しくなるからです。

■2.体
 「二日酔い」や「寝不足」といった体調のときに汗が出にくくなり、リスクが増えます。これはアルコールによる脱水や自律神経の働きの乱れによって、体温調整が上手く行かなくなることがあるからです。また、「肥満」の人も体から熱げ逃げにくく、熱中症を引き起こしやすいと言われています。

■3.行動
 「激しく筋肉を動かす運動」や「慣れない運動」、「長時間の野外作業」も熱中症を引き起こす要因です。慎重に行動する必要があります。

 通常、人間の体は気温が高くなって体温が上昇すると、皮膚温度が上がって外へ放出する仕組みになっています。汗が出て蒸発させることでも体温を抑える働きをしています。しかし、前記した「3つの要因」によって、皮膚温度の上昇や汗によって体温調整機能のバランスが崩れると、熱中症を発症するのです。

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最終更新:7/22(月) 10:54
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