ここから本文です

大森南朋は一味ちがう!?~『サイン』が開拓する新視聴者層の可能性~

7/22(月) 16:48配信

トレンドニュース(GYAO)

■キャスティングの魅力

初回の放送では、特別出演に西田敏行を迎え、圧倒的な存在感と貫禄、説得力のある演技でドラマに深みと重厚感を与えていた。
その信念を引き継ぐかのように、大森南朋が主演という大役を背負い、素晴らしい演技力を見せている。
口は悪いが、誠実で正義感が強く、被害者の家族に寄り添う優しさが、解剖医・柚木貴志の魅力とその役を演じる大森南朋がリンクする。

そして今回、珍しく悪役を演じることになった、仲村トオルの冷徹な演技が面白い。
『家売るオンナ』では、なえた優しい課長を演じ、『ラストチャンス 再生請負人』では、倒れかけた会社を立て直すヒーローを演じていた。
今回はカネと権力を手に入れるためなら、どんな手段も選ばない危険な男だ。スマートでクールな容姿も手伝って、本当の仲村トオルがわからなくなるほど、役にはまっている。

同じくクールなイメージで、初の女性捜査一課長の座を狙う野心家・和泉千聖役を演じる松雪泰子の存在も大きい。昇進のために上からの圧力に屈するか、真実を追求するために刑事魂を貫くか、揺れ動く人間模様を見事に演じている。

注目の若手、飯豊まりえと高杉真宙もフレッシュな風を吹き込んでいる。すがすがしくも勢いのある演技で、ベテラン俳優の中で最大限の力を発揮し、次々と展開していくストーリーの中で、大事なミッションを全うしていると言って良いだろう。

■テレ朝ドラマの新たな可能性

物語の内容とキャスティングの魅力で、新たな視聴者が反応しているようだ。
7月は『科捜研の女』『刑事7人』という伝統的なテレ朝事件モノが放送されている。この2ドラマと比較すると、今のところ『サイン』はF1(女20~34歳)・F3-とM3-(男女50~64歳)の個人視聴率が高い。

また普段は極端に高いF3+とM3+(男女65歳以上)がやや低めだ。
テレ朝ドラマを定番とする固定ファン以外が反応し始めている。今後2層(男女35~49歳)を取り込んでいけるか否かが注目される。
複数の事件が絡み合いながら、スリリングに展開しているゆえ、今後の躍進に期待が高まる。

コラムニスト:はたじゅんこ
監修:次世代メディア研究所

2/2ページ

最終更新:9/4(水) 13:44
トレンドニュース(GYAO)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事