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東川院蔵国重文指定 12世紀作 美しき姿態 市博物館企画展 木造観音菩薩坐像公開【岩手】

7/22(月) 9:49配信

岩手日日新聞社

藤原秀衡の時代と推定 文化財調査官 井上さん講演

 一関市博物館の企画展に合わせ21日、講演会が開かれ、文化庁文化財調査官の井上大樹さんが木造観音菩薩坐像と他の仏像の特徴を比較した上で「木造観音菩薩坐像の制作年代は藤原秀衡の時代と推定される」と語った。

 市民ら約100人が聴講。井上さんは木造観音菩薩坐像について「針葉樹材による寄せ木造りで、本体像高は114・3センチ。一部は修理された跡が見られる」と説明した。

 特徴として「上半身は細身でなで肩、両脚のふくらはぎは起伏がなく平ら。目尻は多少つり上がっている」と指摘。平泉町の中尊寺金色堂内の諸仏の制作年代が三つに分かれるとする近年の研究成果を踏まえ、身体的特徴が藤原氏2代基衡の時代に似ている一方、表情や台座の意匠、胴体と首の接合部の施工方法などを加味すると、平安時代末期の「1170~80年代の作ではないか」と推察した。

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最終更新:7/22(月) 9:49
岩手日日新聞社

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