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「吉本芸人は長いクサリにつながれたままだ」 岡本社長の会見では何も解決されていない

7/22(月) 21:14配信

ハフポスト日本版

パワハラを否定、「身内に言う感覚」

そもそもこの問題のポイントは、1.吉本興業と反社会勢力の関係 2.「全員クビにする」などとする岡本社長のパワハラ疑惑 3.芸人との契約が口頭である点、などだった。

岡本社長は22日の会見でこうした疑問を次々とぶつけられた。

1.については、タレントが反社会勢力からの写真や宴席など断りづらい場面に追い込まれた場合、相談ができる「ホットライン」を設置することで関係を断ち切っていくという。また、2.については「身内の感覚で『ええ加減にせえ』という意図で言った」と明かし、パワハラのつもりはなかったと釈明した。3.については、あいまいな答えで終わった。

松谷さんは反社会勢力との付き合いだけでなく、2.と3.の点を疑問視する。

「身内という言葉が象徴的です。身内だから、キツいことを言ったり自分の都合が通ったりするだろうという甘えがある。でも、今回は長年の付き合いがある宮迫さんや田村さんですら『これは違う』と思った。ジャニーズ事務所と同じですね。元SMAPに生放送で謝罪をさせたときは、きっとファンも含めて『身内』なら分かってくれるだろうという気持ちがあったが、『公開処刑』だととらえられた」

ファミリー的なノリについていけない芸人も

松谷さんが独自に取材したところ、吉本興業の約6000人の芸人の中には、吉本の「ファミリー的なノリ」についていけない人も出てきているという。

「松本さんの周りにいる芸人は、家族のように守られている。でもそれ以外のグループのタレントや売れていない芸人には恩恵が回ってこない。何より契約が口頭ベースであいまいなので、『自分がどの仕事でどのぐらいもらっているのか、給料の明細を知りたい』『副業が出来る時代、芸人はどこまで何をやっていいのかハッキリと教えてほしい』などの声があがっています」

松谷さんは続ける。

「吉本にとって、紙の契約書ではなく、口頭による当事者の合意のみの『諾成契約』の方が都合がいいのでしょう。ちゃんとした契約書がないからこそ、今回の宮迫さんのように、トップの『思い』だけで、いつでも契約を解除したり、いきなり復帰させようとしたりできる。タレントさんが他の事務所にいける『移籍の自由』があるかもわからない。すべてを曖昧にすることで、芸人さんに『長い鎖(クサリ)』をつけているのです。ある程度までは自由に動けるが、いざとなったらグイっと引っ張られる」

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最終更新:7/22(月) 23:38
ハフポスト日本版

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