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「これからは学者ではなく国会議員」 米国在住の娘、父の決意を後押し 沖縄で当選した高良氏

7/22(月) 5:10配信

沖縄タイムス

 「沖縄の民意はこれまでずっと示されてきた。新基地建設の問題は沖縄の問題でなく、日本の問題だ」。21日投開票の参院選沖縄選挙区は、名護市辺野古の新基地建設と改憲の阻止を前面に訴えた高良鉄美さん(65)が初当選を果たした。歓喜に湧く支持者らを前に「沖縄の置かれている現状を国会で訴えていく」と力強く語った。

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 当選確実を伝えるテレビ報道に、握った拳を振り喜びを表現した高良さん。支持者らが集まった那覇市の教育福祉会館が歓喜の渦に巻き込まれる中、勝利のマイクを握ると「政治家への道を歩んでいると実感している。平和の一議席のバトンを受け継ぎ、国会で沖縄の現状を訴えたい」と決意を口にした。

 琉球大学で長年教べんを執り、憲法学者として9条改憲の動きに異議を唱えてきた。当選を機に一転して改憲が議論される国政へ身を投じることになる。「主権者の皆さんを目の前に憲法の理念を国会でしっかり議論していく」と気を引き締めた。

 覚悟して臨んだ選挙戦だが、政治家への転身は慣れないことばかりだった。有権者との握手、屋外での演説に当初は戸惑いを隠さなかった。一方、誰とでも打ち解ける持ち前の愛嬌あいきょうと温和な性格は、徐々に有権者に伝わった。選挙戦終盤は「支持者からの応援が力になる。楽しい」と笑顔を見せる機会が増えた。

 米ワシントンで暮らす長女の沙葵(さき)さん(39)は父の決意を聞き、選挙期間中から来県して父を支えてきた。投開票日は、長男の宙葵(ひろき)ちゃん(1)と支援者らの歓喜の輪に加わり、「これからは学者ではなく国会議員。多くの県民に期待されていることを感じる。家族で応援したい」と父を鼓舞した。

 25日には再び米国へ戻るという沙葵さん。「米国からも見守り続ける」とメッセージを送った。

 高良さんの隣で両手を握り、目を閉じて当選を祈った妻の克美さん(60)は、選挙期間中は特に高良さんの体調を気遣ってきた。「初めての国会議員の仕事で(私が)何ができるか分からないけど、これからも一生懸命支えていく」と安堵あんどの表情をみせた。

最終更新:7/22(月) 7:45
沖縄タイムス

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