ここから本文です

<参院選佐賀選挙区>まるで3年前の再現…自民の圧勝要因「敵失」も

7/22(月) 12:27配信

佐賀新聞

 佐賀選挙区はまるで3年前の参院選を再現しているかのようだった。周到に準備を進め手堅い組織選挙を展開した自民党に対し、足並みがそろわない野党。公示目前になって知名度のない県外出身者を担いだのも前回と重なった。自民の圧勝は「敵失」によるところが大きく、大雨の影響を差し引いても、投票率の低さは両陣営が真摯(しんし)に受け止めなければならない。

 佐賀空港へのオスプレイ配備計画や九州新幹線長崎ルートの整備方式見直しといった国策課題を抱える佐賀県。野党統一候補が積極的に論戦を仕掛けたのに対し、自民の山下雄平氏はいなし、かみ合わなかった。自民県連の関係者は「賛否が分かれる案件に触れないのも勝つための作戦」とうそぶくが、地元の民意を国政に反映させ、解決に導くのが国会議員だ。選挙戦で踏み込んだ論争を避けた自民は、県民の「白紙委任」を受けたとまで拡大解釈すべきではない。

 自民県連にとっては、2015年の知事選を巡り関係が悪化していた県農政協議会から、推薦を受けて臨む久しぶりの国政選挙になった。決起大会の動員などで一定の効果はあったものの、肝心の集票活動では末端の組合員までフル回転したとは言い難い。農政協が自主投票だった前回の自民候補の得票率に比べ、推薦を得たにも関わらず得票率は約4ポイント低下した。

 今後の焦点は、次の衆院選に移る。前回17年の衆院選で自民は全国で唯一、小選挙区で全敗した。参院選の勢いを衆院選でも発揮できるのか。野党は政権選択を迫ることさえかなわない状況を立て直すことができるか。両者が向き合うべき課題は大きい。

最終更新:7/22(月) 12:27
佐賀新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事