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パウエル議長の志向とFOMC内の見解の相違、今月25bp利下げ示唆

7/22(月) 13:35配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局者は、今月末に10年強ぶりとなる利下げに踏み切ると見込まれている。ただ、利下げ幅は0.25ポイントとし、大幅な引き下げは避ける見通しだ。

その一方で、世界経済の成長鈍化や貿易摩擦の激化に直面し、過去最長の米景気拡大をさらに持続させようと、金融当局は先行きさらなる利下げの可能性を残す公算も大きい。

今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持ち、最もハト派的なメンバーの1人であるセントルイス連銀のブラード総裁は19日、「次回会合では25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)が望ましいと考えている」と記者団に語った。こうした動きは相次ぐ利下げの開始を意味するのではなく、再調整だとの認識をブラード総裁は示した。

投資家は7月30、31両日のFOMC会合での0.25ポイント利下げを完全に織り込んでいる。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の18日の講演が一段と積極的な動きを求めるものと解釈され、同連銀がその後、「次回会合での政策の可能性に関するものではない」とする異例の声明を発表したことで、同会合での0.5ポイント利下げ見通しは後退した。

ウィリアムズ総裁の当初の講演内容は、その直後のクラリダFRB副議長の発言によって補強されたと受け止められるなどし、一連の動きはアジアの金融市場を揺さぶった。さらに、トランプ大統領が19日、過去の米利上げに対する批判を蒸し返すとともに、ウィリアムズ総裁の最初のコメントに「100%」同意するとツイートするなどして混乱を広げた。

当局のメッセージが招いた混乱にFRBウオッチャーからは広く批判の声が上がった。コーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は「控えめに言っても、金融当局のコミュニケーションはもっと巧妙で、ゆがみのないものとすることができたはずだ」と指摘した。

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最終更新:7/22(月) 13:35
Bloomberg

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