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ドラギ総裁のラストスパート-利下げやQE再開で道筋付けて退任か

7/22(月) 14:13配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の任期は約3カ月を残すのみとなった。利下げや量的緩和(QE)再開によって、同中銀の今後の道筋をある程度決定し、クリスティーヌ・ラガルド氏が次期総裁に就任した後も影響力を残す見込みだ。

今週の政策委員会でECBは、9月の利下げを「予告」するとみられている。QE再開も示唆する可能性がある。また、ECBスタッフは同中銀のインフレ目標見直しにつながり得る作業に着手。金融緩和をさらに長く続けることを可能にする見直しとなるかもしれない。

任期の最終局面での大胆な戦略は、8年ある次期総裁任期のある程度の期間、その手を縛ることになりそうだ。何年もの大規模な景気刺激措置にもかかわらずユーロ圏のインフレ率はECBの目標を下回り、景気も再び失速しているため、次期総裁はドラギ総裁の行動を暗黙のうちに歓迎するかもしれない。

アクサのチーフエコノミスト、ジル・モエック氏は「ドラギ総裁は万全の準備をし、ラガルド氏が就任当初にあまり政治力を使わなくて済むようにしようとしている」との見方を示した。

10月31日までのドラギ総裁の任期中の政策決定会合はあと3回。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、今月25日にはガイダンスの文言を変更して中銀預金金利の追加引き下げが近いことを示唆、夏の休暇シーズンが終わった時点で0.1ポイント利下げを実施する見込み。

一部は国際通貨基金(IMF)専務理事からECB総裁に転じるラガルド氏が率いる12月の会合でのさらなる利下げを想定し、過半数がQE再開を予想している。QEは、少なくとも数カ月にわたり継続される見通し。

原題:Draghi Prepares His Legacy for Like-Minded Lagarde as ECB Meets(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Piotr Skolimowski

最終更新:7/22(月) 14:13
Bloomberg

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