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全壊の阿蘇神社拝殿、21年再建へ 寄付金、目標額を達成

7/23(火) 8:07配信

熊本日日新聞

 阿蘇神社(熊本県阿蘇市)は22日、熊本地震で全壊した未指定文化財の拝殿について、2021年6月の再建を目指す計画を明らかにした。9月に着工する。総事業費は7億400万円。再建費の寄付金が目標額に達し、工事手続きが整った。

 1948年築の拝殿は、本震で左翼廊[よくろう]とともに全壊。16年11月に解体した。両端の神饌所[しんせんじょ]と神輿庫[みこしこ]、右翼廊は被害を免れた。

 楼門などの国指定重要文化財と違い復旧の公的補助がない。神社は再建費確保のため、寄付者が税の優遇措置が受けられる指定寄付金制度を活用。17年2月から募集し、今年3月末、再建費用のおよそ半額にあたる3億6千万円が集まった。残りは一般寄付金と自己資金で賄う。

 木造約540平方メートルを再建し、両端の建物とつなぐ。参拝者の増加に対応するため、柱の配置や翼廊の拡幅など、間取りを一部変更。基礎に地中梁[ばり]を巡らせる耐震の構造設計を採用したため、当初の概算より約6千万円増えた。

 用材には、地元の阿蘇中央高の演習林から寄贈を受けた樹齢91年のヒノキ50本など、9割以上を県産材にする。同神社は「多大な支援に感謝している。地元産材を多く使い、地域とのつながりを改めて大切にしたい」と話した。8月末、組み立て工事に入る楼門と合わせ、安全祈願祭を開く。(中尾有希)

最終更新:7/23(火) 9:23
熊本日日新聞

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