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広島・小園の評価が上昇 東出コーチの「顔理論」とは

7/23(火) 16:43配信

東スポWeb

【赤坂英一 赤ペン!!】広島が苦闘している中で、ドラフト1位新人・小園海斗が日増しに首脳陣の評価を上げている。東出打撃コーチいわく「将来3番か5番で20~30発打つ選手になる」そうだ。

「打撃の課題は一つひとつ潰してきました。あとは経験を積み、場数を踏むだけ。今はチーム事情で1番や8番に入ることが多いけど、いずれクリーンアップを打つようになるでしょう。それだけの力は持っています」

 そう語る東出コーチ、小園は打撃力に加えて「顔がいい」のだそうである。それほどイケメンには見えないが、と思ったら「逆ですよ。イケメンじゃないからいいんだ」と、こう言った。

「ロッテ(ドラ1の)藤原はかわいい顔してますよね。先輩の選手がイジったり、コーチがキツいこと言うのを遠慮しそうな顔。小園の顔は逆です。だからしょっちゅう先輩にイジられたり、ぼくらコーチに練習でガンガン追い込まれたりしてる。それでも、本人は動じてない。そういう顔をした選手は伸びるんです」

 なるほど、そう言われれば“高卒新人ビッグ4”(中日・根尾、日本ハム・吉田輝、ロッテ・藤原、広島・小園)のうち小園は最もたくましく、しぶとそうに見える。まだ19歳ながら、高校時代までに相当もまれてきたことをうかがわせる顔だ。

 現に東出コーチが小園に「昔からよく怒られるタイプじゃなかったか」と聞くと「中学、高校とチームの中で一番先に怒られるタイプでした」と答えたという。そんな環境で成長し、昨年「高校生ナンバーワン内野手」と絶賛されるほどの実力をつけたのだ。

 そういう努力や経験が染みついた小園の顔を、東出コーチは愛情と称賛の意味を込めて「ブス顔」と呼んでいる。「顔は男の履歴書」とはよく言われるけれど、野球界では必ずしも大人やベテランのことだけではない。

 この「顔理論」を高卒2年目に当てはめると、ヤクルト・村上にも小園と同じことが言えるように思う。新4番として20本塁打をマークし、喝采と脚光を浴びながら、お立ち台でもふてぶてしい表情を崩さない。同じ2年目でひと皮むけない日本ハム・清宮にも見習ってほしいところである。

 しかし「顔」で強烈な印象を残した高卒新人といえば、1993年の松井秀喜氏がダントツ。小園や村上にも、ああいうプロ野球の「顔」になってもらいたい。 

 ☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。毎週金曜朝8時、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」出演中。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」(講談社)などノンフィクション増補改訂版が電子書籍で発売中。「失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。ほかに「すごい!広島カープ」(PHP文庫)など。最新刊は構成を務めた達川光男氏の著書「広島力」(講談社)。日本文藝家協会会員。

最終更新:7/23(火) 16:45
東スポWeb

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