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阪神が新外国人ソラーテ加入で直面する外国人枠問題

7/23(火) 5:00配信

THE PAGE

 だが、チーム得点「330」はリーグワースト。チーム本塁打58も中日の51に次いで5位である。得点力アップが昨季からの命題で、打線強化のためには背に腹は代えられないというお家事情もある。外国人野手2人体制をベンチが選択する可能性はかなり高いとも考えられる。故障明けの福留に配慮して、当面は、福留を代打待機させ、「レフト・ソラーテ」、「一塁・マルテ」の2人使いが現実的かもしれない。その場合、登録から外れるのは、ローテーの信頼度で言えば、防御率5.16、2勝4敗で、4番手、5番手に評価が落ちているガルシアだろう。ソラーテのレフトの守備機会は、2014年のデビュー時に40イニングほどあったが、そこから4年守ったことがなく、今年になって、少し守っている程度。それでも守備については打撃優先で目をつぶるしかない。里崎氏も「ヤクルトのバレンティンがいい例です。乱暴な言い方ですが、打撃優先で考えるならレフトは誰でも守れるんです」という。

 ただ、ソラーテ、マルテの2人を同時起用してガルシアをずっと2軍に置いておくのはもったいない。マルテの調子、先発陣の状況などを見ながら、今後は、流動的に外国人4枠をうまく入れ替えていくことがベンチに求められる。その判断は、ペナントレースを左右する重要なマネジメントになるだろう。

 これらの外国人枠の問題が発生した裏にはチーム編成に関する「そもそも論」がある。現場の意見を汲み取り緊急補強に動いた姿勢は評価できるが、問題はプロセスである。
 里崎氏は厳しい意見を口にした。
「そもそも阪神は開幕の時点でどういう構想を抱いていたのか。シーズン途中で新外国人を取りにいったのは、打率.265、7本、30打点のマルテへの不満なのか、それとも41歳の福留に故障が目立ちフルにやれないことを考えての準備なのか。阪神は、大山を育てる方針で三塁はいらないのに三塁が本職のソラーテを獲得する発想が、そもそもおかしい。マルテの代わりなら一塁手。福留のカバーなら外野手。もちろん現場は短期的に穴埋めを欲しがりますが、フロントは、そのあたりを見越して、どんな絵を描いていたのか。外国人枠の使い方に問題が起きてしまう原因を考えるとフロントの問題にぶつかりますね」

 ソラーテはファームではなく23日に甲子園で行われる横浜DeNA戦の試合前練習に合流。そこで首脳陣が、コンディションや、外野守備の能力などをチェックし、今後のデビュー計画が練られることになる。

(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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最終更新:7/23(火) 5:39
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