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「ファミリー」「口約束」「不透明なギャラ」吉本会見で浮かび上がった業界の”古い体質”、デーブ・スペクターやカンニング竹山らの見方は

7/23(火) 18:32配信

AbemaTIMES

 宮迫博之さんと田村亮さんによる“告発“を受ける形で22日に開かれた、吉本興業の岡本昭彦社長らによる緊急記者会見。5時間以上に及んだ質疑の中で浮かび上がったのは、発端となった“闇営業問題“に留まらない、芸能界を取り巻く様々な課題だった。同日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、こうしたテーマについて1時間超にわたって議論した。

【映像】スタジオでの議論の模様

出演者(50音順)
 池澤あやか(タレント・東宝芸能所属)
 カンニング竹山(お笑い芸人・サンミュージック所属)
 佐藤大和(弁護士・レイ法律事務所)
 瀬沼文彰(西武文理大講師、元吉本興業所属)
 デーブ・スペクター(放送プロデューサー)
 夏野剛(慶應義塾大学特別招聘教授)
 箕輪厚介(編集者・幻冬舎)
 ※司会進行:平石直之(テレビ朝日アナウンサー)

■「“ファミリー“というのは上の立場の人に都合がいい言葉」

 所属芸人たちからも次々と異論が噴出した今回の会見を振り返り、「岡本社長や大崎会長は、過去に所属していた大物芸人さんたちの色んなことも経験している。頭の中で言えることと言えないことの線引きをする中で、もしかしたら今回の会見での発言が、最大限に言えるところだったということなかもしれない」との見方を示したのは夏野氏。

 カンニング竹山も「他の事務所のことについて色々言うのはルール違反というか、あまり首を突っ込むことではないというのが基本だが、客観的に、一企業として見たときに、ちょっと危険な会見だったと感じた」とした上で、「日大アメフト部の問題に似ていると思う。あれもルール違反のタックルがきっかけで、最初は選手を責めていたが、次第に監督のパワハラの話や日大そのものの問題になっていった。吉本の問題も、もはや闇営業からパワハラの問題に移行し、“第2章“に入ってしまった」と指摘する。

 まさに会見で大きな注目を集めたのは、宮迫さんと田村さんが明かした、岡本社長による「テープ録ってんちゃうの?」「全員クビや」といった、パワハラとも受け取れる発言の真意だった。記者からの質問に対し岡本社長は「場を和ませようと」「父親が息子に言う距離感で」と釈明したが、これが亮さんの発言にもあったとおり吉本興業側の、上層部や社員、所属芸人は「ファミリー」であるという認識を裏付ける形にもなった。

 竹山は「昔の芸能界には上下関係や独特の構造があった。もちろんみんなで助け合えるという良いところもあったが、働き方に対する考えが世界的に変わっていく中、芸能事務所とタレントの関係性もここ数年で対等な方向に変わっていっていた。その矢先に、日本一の芸能事務所が前時代的なやり方をしていたことがわかった。ショックを受けた人も多いのではないか」、池澤も「あくまでもビジネスパートナーなのに、“ファミリー“という言葉が出てきたことに違和感がある。芸能界は他の業界に比べてすごくウェットな文化があって、そういう関係に甘えすぎた結果なのではないかと強く感じた」とコメントした。

 また、箕輪氏が「“お前ら家族だろ“というのは、企業や上の立場の人に都合がいい、傲慢な言葉だ。そして、その中で空気を読む連鎖が起きると、下の方の人にとって上の人は本当に恐ろしい存在になる。極楽とんぼの加藤浩次さんがテレビ番組で言っていたような、社員や芸人さんが上層部を怖がるような空気があるというのは本当なのか」と疑問を投げかけると、瀬沼氏は「空気を読むということが芸人の仕事ではすごく大切。ちょっと上の先輩が空気を読んでいると、僕たちも絶対にそれをしないといけないという感じがあった」と明かした。

 さらに平石アナが「他の企業と違うのは、経営陣よりも稼いでいる人がいて、その人のマネージャーだった人が社長になっているという構造今回、まさにその意味で発言権のある松本人志さんや明石家さんまさんが登場すると、構図が逆転してしまったようにも思う」と話すと、スペクター氏も「才能のある素晴らしい芸人がいるのは言うまでもないが、こういう上下関係は欧米とは逆だ」と話した。

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最終更新:7/23(火) 18:32
AbemaTIMES

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