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イギリスの新首相、ボリス・ジョンソン氏が就任まもなく直面する5つの大問題

7/24(水) 13:01配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

イギリスでは、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)氏が保守党党首選挙を制し、メイ首相に代わって新首相に就任する。

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前外相のジョンソン氏が、現外相のジェレミー・ハント氏に勝利した。

10月31日に期限が迫る欧州連合(EU)離脱など、ジョンソン氏には取り組むべき問題が山積している。

イギリスの新首相が直面する5つの最大の問題とは?

1. ブレグジットの再交渉

ボリス・ジョンソン氏が直面する最大の喫緊の課題は、メイ首相を辞任に追いやった「ブレグジット(EU離脱)」だ。

ジョンソン氏は、EUの首脳たちの「目を見て」、メイ首相がEUと合意した離脱協定を再交渉すると約束している。

EU側の首席交渉官ミシェル・バルニエ(Michel Barnier)氏や複数のEUの首脳たちは、合意済みの離脱協定の再交渉はないと繰り返し述べていて、ジョンソン氏の強硬なスタンスはイギリスを「合意なき離脱」に向かわせると警告してきた。

保守党議員の一部は、これは"はったり"で、メイ首相は失敗したが、ジョンソン氏なら実現できると考えている。

あるブレグジット推進派のベテラン議員は、「メイ首相は、真剣に再交渉しようとしなかった」と、Business Insiderに語った。

だが、懐疑的な声もある。

6月、ブリュッセルでEU加盟国の代表らを訪問したある保守党議員は、「どんな形でも再交渉の可能性を示唆した国は1つもなかった」と、Business Insiderに語っている。

もしジョンソン氏がEUとの再交渉に成功しても、イギリス議会で離脱協定案を通すのは恐ろしく困難だろう。メイ首相は何度もそれに失敗していて、どんな協定案なら合意できるのか見通しがつかない。

2. 「合意なき離脱」への準備

こうした状況から、「合意なき離脱」の可能性が高まっている。ジョンソン氏は10月31日の離脱について、「死ぬ覚悟でやる」と強調している。

同氏は、実際的な必要性としても、交渉戦術としても、イギリスは合意なき離脱に備えるべきだと述べている。

とはいえ、ロジスティクス面でも政治面でも、合意なき離脱に備えるのは、非常に難しそうだ。

Business Insiderが6月に報じたように、合意なき離脱の準備に必要な倉庫の多くのスペースは、すでに埋まっている。

また、ブレグジットの準備を担当する政府の部署は、ここ数カ月、ベテランスタッフの流出に苦しんでいる。

シンクタンク「Institute for Government」のジョー・オーウェン(Joe Owen)氏は、次の首相は「就任後すぐに、3月よりも10月(の離脱)に向けた準備ができていないという大きなリスクに気付く」だろうと、Business Insiderに語った。

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最終更新:7/24(水) 13:01
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