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【高知】高知高専、タイブレークの悲劇…15回強制交代ルール16回に7失点

7/24(水) 5:58配信

スポーツ報知

◆第101回全国高校野球選手権高知大会 ▽2回戦 高知東8―1高知高専=延長16回タイブレーク=(23日・春野)

【写真】延長16回を戦った高知東と高知高専ナイン…後方にスコアボード

 高知大会では、高知東と高知高専の2回戦が、タイブレーク制度が導入された昨年のセンバツ以降、夏の地方大会最長となる延長16回で決着。13~15回は両軍とも得点が入らず、16回に高知東が一挙7点を勝ち越す4時間8分の大熱戦となった。

 球児を守るためにつくられた規定が皮肉にも勝敗を左右した。先発のエース・岩室響投手(3年)が15回まで1失点と好投したが「1人の投手が投げられるイニングは15イニング以内」という規定で降板。延長16回、高知高専は2番手の岡本尚大投手(3年)ら3投手で7点を失い涙をのんだ。

 延長13回以降、無死一、二塁から攻撃したが、両チームとも0行進。高知高専は14回2死満塁で小松楓馬左翼手(3年)が見逃し三振に倒れ「こっちも引きずられ、1点がなかなか取れず苦しかった」と長田昌太郎監督(56)。点を取らせるための制度で、点が入らない展開が続いた。

 岩室は自身最長の9回完投を上回る15回234球を投げたが、「16回以降も投げたい気持ちが大きかった。200球超えてもまだいけた」。指揮官も「本人が断念するまでいかせるつもりだった」と悔しがり、複数投手の育成についても「簡単ではない。ウチはまず野球で来る子がいない」と話した。

 高知県高野連の山崎正明理事長は「200球を超えていたので、大人が判断しないと。両チーム一斉に交代するのはルール上、適切で公平」という見解を示した。ルールが明暗を分けた激闘は少々後味の悪い結末となった。(筒井 琴美)

 ◆高校野球のタイブレーク 甲子園では2018年センバツから導入され、夏の全国選手権のほか春、夏、秋の都道府県大会、地区大会も一律実施されている。12回終了時に同点の場合、13回から無死一、二塁の継続打順で開始。15回終了で決着していない場合、試合は続行するが、1人の投手が登板可能なイニング数は15回。昨夏は福井大会の藤島―丹生と岐阜大会の大垣養老―岐南工の15回が最長。甲子園では昨夏1回戦の佐久長聖(長野)―旭川大高(北北海道)の14回が最長となっている。

最終更新:7/24(水) 12:34
スポーツ報知

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