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チェリーキャブで40年

7/24(水) 15:53配信

メシ通

フリーライターという仕事柄、車であちこちへ行きます。道中「いったいこれは何だろう?」と気になる場所を見つけることもしばしば。
阿蘇くまもと空港近くの空き地にポツンと佇む錆びた廃車……。

食パンとロールパンで75年

この廃車、実はホットドッグ店だという情報を耳にしました。
しかも、普通のホットドッグ屋さんではなく伝説レベルにおいしいのだとか!?
いったいこの場所でどんなホットドッグが売られているのでしょうか。
店主さんはどんな方なのでしょう。意を決して立ち寄ってみました。

びっくりするほど美味しい

さっそく注文してみましょう。正直なところ廃車の雰囲気に気圧されて不安を感じていました。
怖い店主さんだったらどうしよう?
特徴的な外観のお店に入るときって、大体こんな風に緊張しますよね。しかしそんな心配はまったくの杞憂。

注文すると気さくに話しかけてくれる店主さん。
熊本弁の柔らかい語り口が耳に心地よく響きます。
白い帽子と制服を身に着けていて、錆びた車の雰囲気とは裏腹にとてもきちんとした雰囲気の方でした。

肝心のホットドッグのお味はというと……本当にびっくりするほどおいしいです!!! 
何一つ変わった素材を使うわけでもなくプレーンなホットドッグなのですが、パンと具材、ケチャップ、マスタード…すべての味が完璧に調和しているんですよね。
さらに、パンがサックサクで癖になります。

あまりのおいしさに、食べ終わった後にもう一つ買いに戻りました! 
錆びた廃車とすばらしくおいしいホットドッグの不思議な組み合わせ。いったいこのお店はいつから営業しているのでしょう。どうしてホットドッグを売り始めたのでしょうか。謎に満ちたこのお店について知りたいと思い、後日ご主人に思いをしたためたお手紙を送って取材のお願い。話を聞かせてもらえることになりました!

チェリーキャブとともにホットドッグ一筋40数年

というわけで再びホットドッグ四つ葉へ。

──今まで食べたホットドッグの中で間違いなく一番おいしいです。人生で一番!

店主:こんなので感動したってしょうがないよ(笑)。

──いつから営業しているんですか?

店主:昭和51年から。まあ、マズかったらつぶれとるけん。それは自信があるね。あとはお客さんの好み。好きっちゅう人もおれば、好かんっちゅう人もおるかもしれんね。

──好かんっちゅう人いるんですかね~? いつもひっきりなしにお客さんが来ていますよね。

店主:昔は適当にぱらぱらお客さん来とって行列なんてなかったよ。病気して1年半くらい休んどって、去年(2018年)の10月に「またがんばらんとね」と再開したらなんでーって思うくらいバンバンお客さんが来るようになった。土日はもう行列たい。今はみんなTwitter見てくる。

メニューも営業スタイルも大きく変えることなく、ホットドッグを売り続けて40年以上。時代の流れとともに入れ替わりの激しい飲食業界において、“変わらない”ってかなりすごいことなのではないでしょうか。
休業していた1年半の間は「もうホットドッグ四つ葉は閉店した」と寂しく思っていたお客さんが多かったよう。だから再開したとの情報をTwitterで見て、たまらずやってきたファンがたくさんいるそうです。

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最終更新:7/25(木) 10:14
メシ通

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