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電通が出資したMERYの哲学と戦略 ユーザー激減でも成長する「規模より深さ」の理由

7/24(水) 16:53配信

BuzzFeed Japan

ネットで偶然見かけて興味本位でクリックして、どこのコンテンツかわからない記事を読むのと、「MERYの記事が読みたい」という思いを持って、何度もサービスを利用してくれる人では、熱量は異なる。

熱量が高ければ、そこからコミュニティが生まれたり、MERYで紹介された商品を買ったりする可能性は一気に高くなる。

日本の人口を年齢分布で考えると、20代の女性は約600万人。その前後の世代を含めても1000万人いない。現在の利用者数440万人は、そのかなりの部分をカバーしている。以前のMERYはターゲット層を超え、規模が大きすぎたとも言える。

2016年ごろは世界的にも、ソーシャルメディアを通じてユーザー数を急成長させるメディアのモデルに注目が集まっていた。BuzzFeedもその一つだ。

だが、規模が大きくても、即収入に繋がるとは限らない。想定するターゲットに深く刺さることでビジネスに繋げる。これが規模から深さへの変化だ。

ネット広告市場の変化と収入の多様化

「広告やEコマースのようなビジネスの広がりを考えたときに一社でやれることはほとんどない。電通さんのチャネルが強みになると思います」(砥綿氏)

広告だけでなく、Eコマースに触れるのはネット広告市場の変化があるからだ。砥綿氏がMERYにジョインしたのは2016年9月。当時は「タイアップ広告がめちゃくちゃ売れていた」と振り返る。

インターネット広告には様々な種類があるが、大きく分けて2つ、運用型とスポンサードという分野がある。

運用型とは、ネットでよく目にするバナー広告や検索連動型、動画のプリロールなどだ。スポンサードはタイアップやネイティブ広告などとも呼ばれ、通常の記事や動画の形式を取りつつ、スポンサー企業を広告するものだ。

ちなみに後者は必ずスポンサー企業の名前を入れて広告であることを明示している。明示していないのがいわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」だ。

2016年ごろには、このスポンサード広告への期待が高かった。しかし、その後は世界的にも運用型が広告市場の成長のメインとなった。運用型はどれだけ広告が見られたか、効果の測定や管理がその他の広告より簡単なことが理由の一つだ。

さらに、インターネット広告市場全体を見てもGoogleやFacebookなどの巨大プラットフォームに売上が集中する構図が明らかになってきた。

その中で、BuzzFeedを含む各メディアは収入源の多様化を目指した。それが、「深さ」が鍵となるEコマースやコミュニティなどのサービスだ。

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最終更新:7/24(水) 16:53
BuzzFeed Japan

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