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HPVワクチン 厚労省はいつ積極的勧奨を再開するのですか?

7/26(金) 9:31配信

BuzzFeed Japan

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐHPVワクチン。

公費でうてる「定期接種」でありながら、接種後に体調不良を訴える声が相次ぎ、国が対象者に個別に通知する積極的勧奨をストップしてから6年以上が経ちました。

その間、接種率は70%以上から1%未満に落ち込み、日本は先進国で唯一、若い女性を子宮頸がんから守れない国として、国内外からの批判を浴びています。

予防接種行政に長年携わり、HPVワクチンの政策決定にも関わってきた元厚生労働省健康課長で、現在環境省審議官の正林督章(とくあき)さんに、なぜ厚労省は積極的勧奨を再開しないのか伺いました。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

マスコミの報道が世論を作った

ーーHPVワクチンなのですが、なぜ積極的勧奨を中止したまま6年以上も引っ張っているんですか?

今となっては、マスコミの方からそのように言われてしまうのですね。

ーーそれはマスコミがHPVワクチンは危険だという印象をミスリードしてきたという意味ですか?

積極的勧奨を差し控えた当時の世論には、マスコミの影響が少なからずありました。

ーー予防接種行政を担う役所として、当時のメディアの報道に対して不満がおありですか?

科学的なことをよく把握しないまま、「このワクチンは問題あるじゃないかという論調で報道していたメディアもあったと思います。2013年4月に定期接種化した直後の4月、5月で毎日そのような報道がなされて、日本国民の間であのワクチンは危ないワクチンという方向に世論が導かれていったように思います。

その印象は今もたぶん国民の中から抜け切れていないのではないかと思います。

ーーそれは感じますね。

だから、再開したからといって、それだけでは国民が「ああそうか。じゃあ安全なんだ」とは思ってくれないでしょう。

ーーまだそういう空気は醸成されていないとお考えですか?

醸成されたという印象はあまりないですね。

ーーそれはメディアだけに責任があると思いますか?

メディアの役割は大きいですね。多くの方は、メディアからしか情報を得られないですから。

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最終更新:7/27(土) 9:59
BuzzFeed Japan

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