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「泣き寝入りするしか…」便利なキャリア決済、思わぬ”落とし穴” 大手3社、不正利用でも契約者に請求

7/26(金) 9:40配信

西日本新聞

 「キャリア決済で不正利用されて、泣き寝入りしています」。大阪府の40代女性から、あなたの特命取材班にSOSが届いた。商品やサービスの代金を、携帯電話の通信料金と合算して支払う「キャリア決済」(電話料金合算払い)は、即座に代金を支払う必要がないクレジットカードでの決済とともに、政府が事業者や消費者に導入を促しているキャッシュレス化の柱の一つ。手軽で便利な手段だが、調べてみると思わぬ落とし穴があった。

【画像】携帯電話会社の偽サイトに誘導するSMSの文面

次々に決済通知が

 「ご利用のキャリア決済が不正利用の可能性があります」。6月下旬、女性のスマートフォンに、NTTドコモを名乗るショートメッセージサービス(SMS)が届いた。

 不正利用の有無を確認するためクリックするよう書かれたURLには「docomo」の文字があり、本物と信じ込んだ。促されるままに、ドコモの各種サービスを利用する際に必要な「dアカウント」のIDとパスワード、ネットワーク暗証番号を入力してしまったという。

 その直後、画面が真っ白になり、同社のキャリア決済「d払い」で、インターネット通販大手のアマゾンで約4万8千円分の商品を購入▽銀行のプリペイドカードに3千円分をチャージ-という決済通知メールが届いた。

“たらい回し”の果て

 驚いた女性がドコモの管理画面を確認すると「決済処理中」と表示されたため、ドコモの相談窓口に「不正ログインされた」と通報。すると「販売店に連絡してください」と回答があった。すぐにアマゾンに伝えると「調査します」と言われたという。

 それから1週間後、アマゾンから別人によるアクセスを確認したという趣旨の調査結果の通知と、「身に覚えのない利用であった旨を請求元の携帯電話会社へご相談を」と促すメールが届いた。

 ところが、ドコモからの返答は「アマゾン側が請求を取り消さない限り、お客さまにお支払いいただくことになります」。“たらい回し”の形になり、最終的には双方から「警察に相談を」と勧められた。

 相談した警察は「不正アクセス禁止法違反の疑いで調べてみます」と言ってくれた。しかし同時に「被害者はアマゾンとドコモの両社。あなたは被害届は出せません」と説明されたという。

 困り果てた女性が消費生活センターに相談すると、相談員が気の毒そうにこう言った。「最近、同じような相談が増えていますが、キャリア決済の補償については、制度がありません。泣き寝入りするしかないんですよ」

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最終更新:7/26(金) 15:05
西日本新聞

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