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熊本市への地震支援物資 飲料水130トンが未使用のまま 賞味期限切れ…活用策模索

7/29(月) 10:37配信

熊本日日新聞

 熊本地震の支援物資として全国各地から熊本市に届けられた飲料水が、3年以上たった現在も約130トン分も残り、一時保管場所の熊本競輪場(同市中央区)に山積みされている。市は「一滴も無駄にしたくない」と、来年1月の競輪場改修開始までに全て使い切る考えだが、ほとんどが賞味期限切れで飲料には使えず、有効な活用法を見いだせないままだ。

 市危機管理防災総室によると、地震発生時から全国の自治体や民間団体などから市に届いた支援物資の飲料水は、確認できるだけで約680トン。当初はえがお健康スタジアム(同市東区)に集積して、市内各所に必要な分を届けていた。しかし、スタジアムが使用再開するため、2017年4月までに競輪場に移したという。

 再集約当初は約160トン。市内の防災訓練の参加者らに配布していたが、1年間で20トン足らずを消費するのがやっと。その後2年たった現在、いまだに未開封の段ボールに詰められた状態で約130トン残っている。500ミリリットルのペットボトルに換算すると26万本分にあたる量だ。このうち、120トンが賞味期限切れとなっている。

 同室によると、16年4月末までには市内の水道は全面復旧したが、支援の飲料水は同6月末ごろまで届けられ続けていたという。「善意で送ろうとしている方々に『必要ない』と言えば、失礼に当たる」と考え、「飲料水が足りていることを、なかなか情報発信できなかった」。加えて自治体から送られた水のほとんどが賞味期限が残り1年程度だったことも影響しているという。

 競輪場は来年1月以降に復旧工事が始まる予定で、保管スペース部分も改修対象。そのため同室は、期限切れの水を市内の小中学校の花壇で使用したり、現場で作業する土木関係職員の手洗いや足元の洗浄で使ったりしてほしいと、関係先に呼び掛けを始めた。

 市はこれまで支援物資の食料と水は一切廃棄していない。同室は「一滴も無駄にせず、全てを有効活用したい。全庁をあげてほかにも活用策がないかアイデアを募っている」としている。(前田晃志)

(2019年7月26日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

最終更新:7/29(月) 10:37
熊本日日新聞

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