ここから本文です

<北朝鮮>いまだ死者続出 金正恩時代の刑務所の実態 女性収監者ロングインタビュー(2)「蛇・ネズミを食べる」は事実だった

7/30(火) 13:13配信 有料

アジアプレス・ネットワーク

(参考写真)平壌市郊外にある三登里教化所。収監者5000~1万人で、石灰石鉱山とセメント工場があるとされる。2009年8月撮影キム・ドンチョル。

金正恩政権が実質的に発足した2012年以降、拘禁施設における人権状況は、変化、改善があったのだろうか? アジアブレスでは具体的な調査を試みた。咸鏡北道会寧(フェリョン)市近くに位置する12号教化所 通称全巨里(チョンゴリ)教化所だ。収監されていた女性と教化所関係者に電話インタビューした。連載の2回目は、教化所内の待遇と食生活について。(石丸次郎)

問 全巨里教化所にはどれぐらいの人が収容されていましたか?
女性 全体でどれぐらいかはわかりません。一課と二課は男子で、一課は1000人位だと聞きました。二課は少し離れた所にあったのでよくわかりませんが、800人ぐらいだとか。彼らは別の場所で坑道の仕事をします(※銅鉱山の採掘だとされる)。三課が女子です。600人いました。以前は女子だけで2000人いたそうですが、12年の大赦令(※)で釈放されて減って、私のいた時は600人でした。四課は「労働鍛錬刑」を受けた1年未満の人たちで、別の豊山里(プンサンリ)にあります。
※金日成生誕100年の12年の8月に大赦が実施された。

注 前出の統一研究院の報告書によると、五課があってジャガイモ生産をしているという。
注 四課が「労働鍛錬刑」を受けた人たちだというこの女性の証言は、前記韓国の研究機関の二つの報告書にはない。現代牙山政策研究院の報告書では、数年前の情報であるが、一課は木工、ブロック、工業、車修理など、二課は本所から1.5キロ離れた銅鉱山の採掘、三課は女性施設で、農業、カツラ作り、畜産など、四課は主に石灰石生産、五課は11年までは銅鉱石の加工をしていたが農業をするようになったとしている。16、17年に変化があった可能性がある。


問 収容者の食糧はどうしますか? 
女性 自給自足です。我われで種を蒔いて耕して。

問 教化所の監房はどんな状態ですか? 布団や毛布のなどは支給されましたか?
女性 毛布なんか想像もできませんよ。夏はともかく、冬には綿入れに帽子を被り靴も履いたまま、手袋まではめたまま寝るんですよ。コンクリートの床は割れていて、面会で布団の差し入れがない人は、床に寝るので埃だらけです。部屋は小さくて(人が多すぎて)横になるのも大変で寝返りもうてない程でした。それでも大赦令で多くの受刑者が出て行ったので随分ましになったんです。2000人いた時は廊下や便所でも寝ていたそうです。 本文:2,766文字 写真:3枚

続きをお読みいただくには、記事の購入が必要です。

すでに購入済みの方はログインしてください。

  • 税込110

    PayPay残高使えます

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。 購入後に記事が表示されない場合はページを再度読み込んでください。 購入した記事は購読一覧で確認できます。

最終更新:7/31(水) 12:06
アジアプレス・ネットワーク

おすすめの有料記事

PayPay残高使えます

もっと見る