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秋の九州王者・筑陽学園は強かった!群雄割拠の構図となった福岡大会を総括!

7/30(火) 22:52配信

高校野球ドットコム

 選抜甲子園でベスト8に進出した、筑陽学園の優勝で幕を閉じた第101回選手権福岡大会。今年は例年以上に群雄割拠の様相を見せた大会となったが、最後は「秋の九州王者」と「春の九州王者」の対戦という、決勝に相応しい戦いとなった。
 そんな第101回選手権福岡大会を総括する。

粘り強さに「力強さ」も加わった筑陽学園

 春から打順の組み換えもあり、また春までは主にリリーフを務めていた西舘 昂汰が主戦としてマウンドに上がるなど、戦力図に大きな変化があった筑陽学園。それでも、選抜甲子園で見せた粘り強さや接戦の強さは健在であった。

 決勝の西日本短大附戦では、序盤に3点のリードを許す苦しい展開となったが、中盤以降は進藤 勇也の逆転ツーランホームランなどで効果的に点を重ね、最後は西舘が4失点完投でゲームセット。
 これまでの粘り強さに力強さも加わった新たな野球で、春夏連続、そして16年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。

 敗れた西日本短大附は、近藤 大樹、神宮 隆太の攻守の要を中心に、高い総合力を見せて勝ち上がってきたが、終盤のチャンスをモノに出来ずに西舘を打ち崩せなかったことが悔やまれた。
 大会を通じて主戦として投げ続けた江崎 陸は、春季福岡大会、春季九州地区大会で大きな成長を遂げた投手。コーナーへの制球、そして緩急の上手さが非常に際立っており、この夏も抜群の安定感でチームを支えた。
 7年ぶりの甲子園出場は果たせなかったが、「春の九州王者」としての戦いぶりは福岡の高校野球ファンの目にしっかりと焼き付いた。

 また、優勝した筑陽学園が最も苦しんだ試合と言えば、5回戦の九産大九州戦であった。
 先発した背番号10の2年生左腕・野田壮吾のボールに、全くタイミングが合わなかった筑陽学園打線。8回までを無失点に抑えられ、0対3と絶対絶命のピンチに立たされたが、一死からの四球を皮切りに驚異的な粘りを見せて最終回に一挙4得点。土壇場の逆転劇で準々決勝進出を果たしたのだった。

 敗れた九産大九州の野田はまだ2年生。
 球速は常時120キロ代前半ながらも、左横手からの変則的なフォームを武器に、この夏は好投を続けて5回戦進出に大きく貢献した。秋以降の投球にも注目である。

 そして今大会ナンバーワン投手と称された、下村 海翔を擁する九州国際大付もまた筑陽学園の前に屈した。
 筑陽学園の西舘に対して、再三チャンスを作った九州国際大付打線だったが、中川 壱生、葛城 陸といった中軸の打者に一本が出ず、2016年以来となる甲子園出場はならなかった。

 2点リードの五回から登板した下村も、6回に致命的な3点目を許して1失点。
 今大会では最速149キロを記録してドラフト上位候補に名乗りを挙げたが、チームの流れを変えることは出来なかった。

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最終更新:7/30(火) 22:52
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