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メルカリが鹿島アントラーズの経営権を取得する3つの理由 ── 名門チームを輝かせるテック&ユニコーン企業的戦略とは

7/31(水) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

メルカリは7月30日、茨城県鹿嶋市に本拠地を置く、サッカーJ1の鹿島アントラーズの経営権を取得すると発表した。現親会社である日本製鉄から、運営会社である鹿島アントラーズFCの発行済み株式のうち、メルカリは61.6%を買い取る。取得金額の概算は15億9700万円。

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なお、日本製鉄は11%の株式を引き続き所有し、今後も鹿島アントラーズFCの経営陣・オフィシャルスポンサーとして関与していく方針だ。

約16億円を払って名門チームのオーナーとなるメルカリには、果たしてどんなメリットがあるのか。

メルカリは伝統あるチームに入る新しい風

鹿島アントラーズは1991年、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の設立に合わせ、当時の住友金属工業サッカー団を母体として発足。これまでリーグ、天皇杯、カップ戦、AFCチャンピオンズリーグで計20個のタイトルを獲得している。これはJリーグチームの中でダントツのトップだ。まさに日本を代表する強豪で、約28年間の長い歴史と伝統がアイデンティティーと言える。

鹿島アントラーズFCの2018年度の営業収益は73億3000万円で、ヴィッセル神戸、浦和レッズに次ぐ売り上げ規模。2017年度から約21億円増と伸ばしている。

一方で、Jリーグはビジネス面を見ると、激しい変革の時期を迎えている。

とくに大きな変化が感じられたのは、Jリーグ放映権が動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」に移った2017年だ。

DAZN参入により、リーグの賞金は増え、市場が期待するビジネス規模はその前の時期より大きくなった。チームを運営する会社にとっても、新しい時代に対応するための知識やアセットが必要になってきた。

日本製鉄の執行役員を務める津加宏氏は、記者会見で以下のように語っている。

「サッカービジネスは素材産業の鉄鋼業とは違う。これほど大きく変わってきている。アントラーズは世界で戦うチームであり、企業価値を高めるのは至上命題だ。

新たなビジネス展開、ファン層の拡大、売り上げをさらに目指していく。(そのためには)新しいパートナーを迎え入れて、事業展開を図っていくのが得策と判断した」(津加氏)

鹿島アントラーズFCならびに立ち上げ当初からその筆頭株主で務めてきた日本製鉄は、激しい市場変化に対応するため、“新しい風”を伝統あるチームに取り入れようという考えだ。

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最終更新:7/31(水) 20:00
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