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「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ体験 人生を変えたコントの意味「僕は別に闘ってないんです」

8/1(木) 7:00配信

withnews

いじめじゃない。いじられすぎてるんだ

――家族や先生、友だちには相談していたんですか

いや、これはね、僕がいじめって認定したら、もういよいよいじめになると思ったんで、僕はいじめって思わんようにしてたんですよ。「いじられすぎてるんだ」って、そのときは強がってました。

――自分に言い聞かせていたんですね

そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って。いじめって、すぐ「人に相談しろ」とかけっこう言われるんですけど、無理なんですよね、やっぱり。親から学校で楽しんでるって思われてるのが常なんで、子どもは。相談するっていうのは、めっちゃ難しいことやと思います。

――学校にはそのまま通い続けていたんですか

そうですね。こいつらからはちょっと離れようとか、休憩時間も何もされへんように図書室に行こうとか、そういう作戦ばっかり考えてました。誰かに会わんようにするとか、今考えたら異常ですよね。

それでも捕まえられて、当時「肩パン」がはやってて、肩をバーンって殴られて。アザだらけで家帰る、みたいな。おかんにアザ隠しながら風呂入ることがけっこうありましたね。

プール裏で食べたお弁当

――居場所のようなものはあったんですか

休憩時間、やっぱり一人で机にいられないんですよ。孤独感で。高校に暗い階段があったんですけど、そこでネタとか考えてましたね。とにかくその当時は、人がおらんとこに行ってました。みんなが行く食堂にも、絶対行かなかった。弁当も、おかずとかほとんど食べられてたんで。めっちゃ嫌だった。

――知らないうちにですか

いやもう、強引に。わーって食べられるんで、米だけ残る、みたいな。そんで、みんなは爆笑。僕も「おかずとお米、普通、5:5やろ」みたいにツッコんでたんですけど。今考えると、やっぱり嫌ですよね。だから、学校で一番、ほんま人が少ないプールの裏とかで食べてましたね。

ハゲをネタに。それしかなかった

――せいやさんは当時、「笑いでいじめをはね返そう」と思われていたと聞いたことがあります。でも、今の体験を聞いていると、僕自身とても苦しいし、普通はなかなかそういった考え方に行き着かない気がします

笑いではね返そうというか、とにかく負けたくなかったんですよ。僕の経験だけで言えば、僕はほんまに負けず嫌いやった。なんでこいつらに、人生変えられなあかんねんって。

なんやったら、髪の毛も抜け出して。ストレスでハゲてきたんですよ。それくらいから、もう開き直りましたね。絶対にこいつら笑かしたんねんって。いじめって断定されてたまるかって。

――体はやっぱりしんどかったんですね

夏ごろから、頭の上の方に円形がけっこうできだして。最初は隠せてたんですけど、どんどんつながって、もう最後はほとんどなかったですね。全部ぼろぼろ。2、3年生からも「あ、やばいやつ」みたいな。指さされながらも、逆に堂々としてましたね。松山千春さんのものまねとかしてたと思います。

まあ、つらかったですけどね。僕はそいつらに対して、笑いっていうものしか持っていなかったんで、ハゲも利用して。でも、それしかもう、つらすぎてなかったんですよね。

――周囲も相当心配していたと思います

先生も「お前、どうするか。学校休むか」みたいな。家族からも毎日言われますよ。病院にも行って、皮膚科の先生にも「もう学校は休んだ方がいいんじゃない?」みたいに言われて。

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最終更新:8/1(木) 11:54
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