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日本企業がパラリンピックをゲームに? 世界初のIPC公式パラリンピックゲームの可能性

2019/7/31(水) 10:00配信

みんなの2020

パラリンピックがゲームになる? 今年4月、世界初の国際パラリンピック委員会(IPC)公認ゲーム、『THE PEGASUS DREAM TOUR(ザ・ペガサス・ドリーム・ツアー)』の制作が発表になった。

手がけるのは、ファイナルファンタジーXV(以下FF XV)のディレクターを務めたことで知られる田畑端氏が率いる日本のゲーム制作会社JP GAMES。制作に至った経緯や思いを田畑氏に聞いた。

『FF XV』を手がけたディレクターがパラリンピックをRPGに?

かつて、FF XVなどを手がけた田畑端氏が設立したJP GAMESは、「ロールプレイングゲーム(RPG)を進化させ、ゲームの力で未来を豊かにする」をコンセプトに設立された新しいゲーム開発スタジオだ。

「2020年のオリンピック、パラリンピックの東京開催が決まってから、なんらかの形で関わりたいと漠然と考えてはいました」

田畑氏は、2013年9月のオリンピック・パラリンピック東京開催決定の報に触れたときから、自分が携わっているゲームでオリンピック・パラリンピックになにか貢献できないか? できることはないか? と考え始めた。

「私の中にパラリンピックをゲーム化するというビジョンが初めからあったわけではありませんでした。実は前職時代に個人的にお話をいただいていて、そのときは正直どういうものになるのかイメージができずにいました。2018年に前職を辞し、JP GAMESを立ち上げるタイミングで、『自分がイメージできないからこそチャレンジする意味がある』とパラリンピックのゲーム化に開発者として挑戦することを決めたのです」

田畑氏はJP GAMES設立後に、IPCに「ゲームで描けるパラリンピックの魅力」についてあらためて提案したという。

ゲームが社会に果たすべき役割、領域はさらに広がっていく

「私は以前から、ゲームにはゲーム以上の大きな可能性があると感じていました。ゲームが世の中に果たせる役割、領域がテクノロジーの進歩によってさらに広がっていると思います」

田畑氏が手がけたNHKスペシャル『人類誕生』や東京藝術大学の『ゲーム学科(仮)展』は、その象徴でもあり、自身がゲームの未来、新たな可能性を感じるきっかけにもなった。

「FFXVの販促で世界を回り、ゲームファンが世界中にいることを知りました。その後、NHKスペシャルで人類誕生の物語を高精細なCG映像で実現したり、『ゲーム学科(仮)展』のプロデュースを行ったりするうちに、ゲームが社会に果たすべき役割について考えるようになりました。JP GAMESは、『ゲームの可能性を追求する』ことを目的に、ビジョンを共有するメンバーと設立した会社です。その第1弾タイトルとして、『ザ・ペガサス・ドリーム・ツアー』に取り組めるのは光栄ですし、とても意義深いことだと思っています」

『ザ・ペガサス・ドリーム・ツアー』の詳細については、ゲーム制作中ということで公表できない内容も多いが、現時点では、ペガサスシティという仮想の街を舞台に、もう一つのパラリンピックを体験できるまったく新しいスポーツRPGであることが明かされている。

「ゲームスタイルをスポーツRPGとした理由は、二つあります。一つは私たちのチームがRPG開発のエキスパートだったこと。二つ目はゲームの内容につながることなので、残念ながら現時点では詳細をお伝えすることはできませんが、私たちの最も得意なゲームの形でユーザーの皆さんの期待に応えたいという思いが強かったです」

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最終更新:2019/7/31(水) 10:10
みんなの2020

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