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スプラトゥーン甲子園にUNISON SQUARE GARDENの鈴木貴雄が本気で挑んでいた! トップアーティストのガチすぎるエピソードを訊く

8/3(土) 12:02配信

ファミ通.com

文・取材:世界三大三代川、文・取材:堤教授

トップアーティストが本気でゲーム大会に挑んだ!

 人気アニメの主題歌を多く担当し、2019年に結成15周年を迎える、実力派ロックバンドUNISON SQUARE GARDEN。そのドラムスを務める鈴木貴雄氏は、『スプラトゥーン2』が好きすぎるあまり、ファンからもそのヘビーな遊びっぷりをツッコまれるほど。そんな鈴木氏は、なんと『スプラトゥーン』の全国大会“第4回スプラトゥーン甲子園”にひとりの選手として出場していた……! 『スプラトゥーン』にハマったきっかけから甲子園出場の経緯まで、トップアーティストの口からつぎつぎと飛び出す、ガチプレイヤーならではの驚きのエピソード。そのハマりっぷりをとくと見よ!

『スプラトゥーン』&『スプラトゥーン2』インタビュー記事まとめ
https://www.famitsu.com/news/201907/21179901.html


「いつか『スプラトゥーン』の楽曲を叩きたいです」
起きたら即イカリング! イカ中心の生活


――本日はよろしくお願いします!


鈴木じつは、今日はROCK IN JAPAN FESやミュージックステーションに初めて出るときと同じような気持ちで来ているんです(笑)。久しぶりに緊張というか、懐かしい気持ちですね。大好きな雑誌で、大好きなゲームについて話せるというのは幸せな時間です。


――そ、それは光栄です! 早速ですが、まず鈴木さんが『スプラトゥーン』をプレイすることになったきっかけからお聞かせいただければ。


鈴木『スプラトゥーン2』発売から2ヵ月経ったころ、友人のものを遊ばせてもらったのがきっかけです。その人以上に自分がハマって、すぐにSwitch本体とソフトを買いに行きました。ソフトは、国内版と北米版でふたつずつ、合計で4個買ってますね。北米版は、スーパーチャクチがSplashdownになっていたりと、名前の違いがおもしろくて気に入っています。


――4つですか!? なぜふたつずつも?


鈴木ツアーのたびにドックごとSwitchを持って回り、ホテルで遊んでいたんですが、最初に買ったものをなくしてしまい、2個目を買うことになっちゃいました(苦笑)。ちなみに、ホテルによってはインターネット回線に制限があって、ゲームができないところがあるんですよね。だから、いろいろ調べて、ケータイの会社もテザリングでもプレイできるくらい速いところに変えて、家の回線も速いと言われるNuro光にしました。


――『スプラトゥーン』のための環境作りに余念がない!


鈴木イカ中心に生きてます。ドラムのスタジオ練習も、ガチマッチのスケジュールに合わせてますから。今日は19時からヤグラなら、17時から2時間スタジオ行こうみたいな感じです。


――完全に『スプラトゥーン』中心の生活ですね……。


鈴木もともとゲームが大好きだったんですが、家ではやりすぎて怒られたり、受験やバンド活動があったりと、少しずつ離れていったんです。その反動が来ましたね。大人になって、ひとり暮らしで自由な時間しかない状態なので、熱中しているときは夜中の1時から夕方の5時までぶっ続けで遊んだりしたこともあります。それだけの魅力があるゲームなんですよね。「あと1回!」が永遠に続きます。


――どんどんルールが変わるのもいいですよね。


鈴木また楽しくなっちゃいますよね。最初は、ナワバリで遊んでいるだけで楽しかったんですけどね。


――最近はガチマッチが多いんですか?


鈴木そうですね。ランクの離れた友だちとは、ナワバリやリーグマッチをすることが多いです。基本的には、朝起きてイカリングを開き、スケジュールを確認したら、ガチパワーを上げたいルールの時間をスケジュール帳に記入、空いた時間で仕事をするっていうサイクルで生きてます。


――起きて最初にイカリングはヤバイですね(笑)。いまのウデマエはどのくらいですか?


鈴木全ルールXですが、最高でも2450くらいなのでまだまだです。


――いやいやいや、十分高いですよ!


鈴木『スプラトゥーン2』から始めた中ではよくがんばってる、とは言われるんですが、『2』から始めて2700まで到達している人もいるので、負けていられません。立ち回りは、動画や配信を見て研究することが多いです。


――よくチェックしているプレイヤーさんはいますか?


鈴木たくさんいますね。僕はおもにカサ(編注:シェルターのこと)を使うマルチプレイヤーなので、たーぼーさん、べんざえーすさん、Ωぷぅさん、れきさん、まぎえーすさん、ダイナモンさん、かよたそさんの配信を見ることが多いです。マルチプレイヤーとして憧れているえとなさん、裏切りマンキーコングさんの配信もよくチェックしています。後は、うまいし単純に見ていて楽しいミリンケーキさんとか。むらりんさんの配信も好きだったんですが、Sengoku Gamingに行ってからは、配信しなくなっちゃったのが残念です。大好きだったので……。


――ストリーマーもめちゃくちゃ詳しい……! ブキはシェルターをよく使うとお聞きしていますが、何を使うことが多いですか?


鈴木パラシェルター2種、スパイガジェットベッチュー、キャンピングシェルター3種を使うことが多いですね。ガチエリアだと、ステージによってはエクスプロッシャーを、あとルールとステージに合わせてバレルスピナー、ハイドラント、リールガン、バケットスロッシャー、ジェットスイーパーを使うこともあります。北米版は、ウデマエはさほど上がっていないので、チャージャーを持って遊んだりしてます。チャージャーは強いけど難しいですよね。



――ほかのブキとは立ち回りがかなり違いますよね。いちばん得意なルールはどれですか?


鈴木ガチアサリはいちばん頭を使う印象ですが、自己最高で2450まで到達したので向いてるのかも、と思っています。個人の力で強引に勝ちを狙うよりも、状況判断を重視した結果勝つことのほうが多いですね。


――ああ、それはすごい。臨機応変に対応するわけですね。


鈴木よく遊ぶメンバーが、ノヴァブラスターやスプラシューター、ダイナモローラーを使うことが多くて、シェルター使いとして全体を見ていることが多いからかもしれません。


――ずっとシェルターを使い続けているんですか?


鈴木そうですね。シェルター導入時のカサを開くスピードがすごく遅い時代からメインで使ってました。当時のパラシェルターはそこまで強くなかったんですけど、めっちゃ塗れたし、スプリンクラーやアメフラシもあって、サポートが得意だったんですよね。カサに雨というストーリー性というか、コンセプトがとてもしっくり来て。それまでブキをいろいろと変えていたんですが、シェルターひと筋になりました。たぶんロマンチックだなって思ったんでしょうね。それからは強化と弱体の歴史ですよね。いまも翻弄されています(笑)。


――最近はキャンピングシェルターカーモに注目が集まってますよね。


鈴木キャンピングシェルターカーモに対してどうするかってことで、いまはみんなたいへんですよね。対抗戦(編注:固定のメンバーによるチームどうしで試合をすること)では、絶対に考えなきゃいけないことですし。僕のチームはとくに苦手なんですよ。だれもウルトラハンコを持っていないし、ポイントセンサーもないので悩んでいます。


――対抗戦もされているんですか……! 対抗戦はよく参加されているんですか?


鈴木はい。対抗戦は、“エリオマロスト”(編注:ガチエリア、ステージはおまかせ、同一ステージの選択なし)でやってます。


――ガチだ……! ファンの方に気づかれたことはありますか?


鈴木たまにバレますね。でも、バレてもいいかなと。
ライブの前には“ハイカライブ”を観て精神統一


――『スプラトゥーン2』のどこに魅力を感じていらっしゃいますか?


鈴木知人には、水鉄砲を撃ったり、かくれんぼしたり、ジャングルジムに上ったり、っていう、子どもの大好きな要素がすべて詰まっているから、とよく言ってますね。『PUBG』や『CoD』(『コールオブデューティー』)のようなFPS系のゲームは、見るのは好きなんですけど、自分で遊ぶには少しグロテスクかなと思っていたんです。『スプラトゥーン』は、表現がマイルドで、子どもや女性にも勧めやすいっていうのも大きいのかな。殺し合いではない、シンプルに人と撃ち合える楽しさがありますよね。そこに、とってつけではない音楽やファッションの要素が加わっていて、隙が一切ないです。


――世界観にも惹きつけられると。


鈴木めちゃくちゃ惹かれますね。ファッションも大好きだから、ちゃんと現実にある一線でカッコいいものをギアとして反映しているのがわかるんですよ。ロッケンベルグのギアが好きで、僕自身ふだんからああいうブーツを履いているんです。現実にあるブーツのルールがちゃんと守られているし、いろいろなジャンルをカバーしているのもすごいですよね。



――ストリート系、カジュアル系、モッズ系など、多種多様ですね。


鈴木音楽もたくさんのジャンルが用意されていますし、それらのバランスが取れている、というのも驚きです。自分だったら、何かに偏った世界観になると思うんですよ。ステキなゲームって、特定の音楽やファッションに統一されがちなんですが、それがないっていうのもインクリングの自由で奔放な生活とリンクしますし、深いというか、実際の人間の世界みたいで混沌としてますよね。すごいとしか言いようがないです。


――ミュージシャンとして、音楽でも惹かれる部分はありますか?


鈴木たくさんありますね。ドラマーの視点で言うと、どの曲もフレーズのセンスがすごくいいんです。シンプルな曲でも、ちゃんといい隙間作ってるな、って勉強になりますね。もちろん、ものすごいテクニックを使っている曲は単純にうまいなって思いますし、叩きたいって思います。任天堂さんにもお伝えください!(笑)。難しいと思いますけど……。


――今度お伝えします(笑)。


鈴木ぜひお願いします! 実現したら、もう死んでもいいくらいです。僕はミュージシャンとしてやりたいことはほぼ全部達成していて、残っているのは死ぬまでバンドをやり続けるだけなんです。でも、それは持続するしかないじゃないですか。だから、追加のやりたいこととして、“スプラトゥーン5”くらいでいいので、いつか気が向いたら声をかけてほしいですね(笑)。


――5作目は遠そうな(笑)。作品内で好きなバンドはありますか?


鈴木SashiMoriですね。とくに『エントロピカル』が好きです。あと『1』のころのHightide Eraも好きです。叩いてみたいですね。といっても、シオカラーズやテンタクルズのライブなども実際に見ていて、いま演奏されている方々が本当にすばらしいので、ただのファンでいいっていう気持ちもあるんです。



――もし新曲があれば……という感覚ですか。


鈴木そうですね。あ、でもライブもいつでもぜんぜんお待ちしてます!(笑)。ただ、すでにすばらしい演奏なので、入る余地はないなとも思ってます。ライブも、毎回よくなっていってますし、アレンジも最高で、泣けますよね。いつ見ても泣いちゃう。僕は、ライブ前に精神統一のために、曲を聴いたり映像を観たりするんですけど、最近はハイカライブばかり観ています。誇りを持ったたたずまいで堂々としたステージングをこなす、ヒメとイイダの姿を見て、自分もステージ上でこうあらなければいけないと気が引き締められます。後は、彼女たちの目の動きがいいなって思いますね。踊りつつも、つねにお客さんのほうを見ているところとか、勉強になるし、テンションが上がります。


――アーティストとしても尊敬の念があると。


鈴木テンタクルズは、本当に尊敬しています。あのふたり組は完璧ですよね。いまの音楽業界にもあんな完璧なふたりがいるだろうかっていうくらい。匹敵するのはゆずのおふたりくらいじゃないですかね? ヒメが表に出つつも、トラックメーカーのイイダがいて、ふたりとも実力は同じくらいあるっていう温度感。完成されてますよね。


――まさか、ゆずが引き合いに出されるとは(笑)。話は変わりますが鈴木さんは、amiiboやグッズなどもたくさん持っていらっしゃいますよね?


鈴木グッズを見たらつい買っちゃいますね。最近だと、ユニクロのジャッジくんTシャツを5枚買いました。

『スプラトゥーン』デザインのTシャツがユニクロで4月22日より販売開始! イカした全12種類のUTがラインアップ
https://www.famitsu.com/news/201901/28171151.html


――5枚!?


鈴木自分用に2枚、友だちに配る用に3枚。あのクオリティーで990円って最高ですよね。


――そ、そうなんですけど、5枚はすごいですね。着用されているんですか?


鈴木家でよく着ています。あと、ドキュメンタリーを撮ってるときにもあえて着て痕跡を残しています(笑)。


――『スプラトゥーン』好きのアピールですね(笑)。


鈴木そうですね。タワーレコードの“スプラトゥーン展”でもTシャツをたくさん買ってチームメンバーにも配りました。グッズは、最近だと玄関に敷くマットを買いましたね。


――グッズには目がないようですね(笑)。


鈴木前作のときに発売されていたギアパワーデザインの缶バッチも探して入手しましたね。チョコエッグもありましたよね。4連続ジャッジくんが出たときには、ちょっと買うのをやめようかと思いました(笑)。


スプラトゥーン甲子園出場の喜びと敗退で味わった想い
0.3%差で敗れたスプラトゥーン甲子園


――そして、出場されたスプラトゥーン甲子園のお話をお聞きしたいのですが、スプラトゥーン甲子園には前々から出ようと思われていたのですか?


鈴木ずっと出たいと思っていましたし、スケジュールを見て行けそうな開催地は、すべて応募していましたね。5~6ヵ所は応募したと思います。第4回にして、ついに当選できて、運がよかったです。出られなかった人も多いですから。エンドロールでチーム名を載せてくれるなんて、なんてニクいことするんですか!(笑)



――あれは感動しますよね。チーム名、探しましたか?


鈴木探してバッチリ写真を撮って共有しました。同じ会場で、友だちのグループが3組出てたんですが、ウデマエS~B帯のメンバーや主婦で2回戦に進出してたりもして、一連の流れすべてが青春でした。


――楽しんでいますねー! 鈴木さんのチームのメンバーはどのように集めたんですか?(鈴木さんのチームの戦績などは記事の末尾に掲載)


鈴木もともとのチームメンバーのうち、ふたりがスケジュールの都合で出られなくなってしまったんです。だから、トラのスターらいあんというプレイヤーと、彼の友だちのかんがえるゲソが急遽チームに加わってくれました。トラのスターらいあんは、もともとは友だちの知り合いで、いっしょに飲んだときに仲よくなって、うちまで来て『スプラトゥーン2』を教えてくれてたりしていたんです。メンバー4人が決まったのが、大会の2週前くらいだったので、そこからは毎日練習しました。


――ブキはそれぞれが得意なものを使ったんですか?


鈴木基本的にはそうですね。ただ、ダイナモローラー使いの方は、ナワバリバトル用にエクスプロッシャーに変えていました。


――出場してみていかがでしたか?


鈴木最高でした! いま思い出しても胸が苦しくなるのが、やっぱり3回戦で負けたときの0.3%差の表示ですよね。あの試合では、相手チームのチャージャーに苦しめられました。2回戦ではそこまで目立っていなかったので、あまりマークしていなかったのですが、その影響もあってバンバン倒されてしまったんです。



――チャージャー、かなりいい動きをしていましたね。


鈴木それで3分間、お互いに中央エリアが制圧できないままの競り合いが続いて。終わったら0.3%差という……。で、負けた後なんですが、メンバーどうしでいちおう会話はするんですが、試合内容については誰も話さなかったんですよね。口を開けば、みんな「自分が悪かった」って言ってしまいそうだから。そして、記念撮影とかを終えて会場を出たあたりで、「あのとき俺が倒されなければ」ってメンバーのひとりがボソッとつぶやいたんです。そこからは、みんなが堰を切ったように「自分のせいだ」って言い始めたんですよ。


――ああ……。


鈴木ナワバリバトルを“最後の1分ですべてが決まる運ゲー”と言う方もいますけど、その1分を作るための前半2分があって、時間帯で行動もまったく違うんですよね。終盤に倒されなかったらとか、序盤でもっと丁寧に塗っていればとか、“たられば”はいくらでも言えるんですよ。そんな自分を責めるような話をしながらも、最終的には、お互いが全部出しきった結果の0.3%差だからよかったよね、楽しかったよね、っていう話になりましたね。……でも、そんな話します? いい年したおっさんたちが。


――部活に精を出す学生のような雰囲気ですよね。


鈴木そうそう。僕は今年34で、メンバーもみんなアラサーなんですけど、こんな青春この年になってできるんだと思って。それが、いちばんうれしかったことですね。


――すごくいいお話ですね。青春を味わっているというのは、2回戦を勝ち抜いた後のインタビューでもお話されていましたよね。


鈴木あのときは、めちゃくちゃ興奮していましたよ。SIGUMAさんと中野さんのおふたり(編注:スプラトゥーン甲子園で解説を担当していたおふたり)は憧れの人だったので。三代川さん(編注:ファミ通編集部の世界三大三代川。スプラトゥーン甲子園で解説を担当していて、本取材のインタビュアーも担当)もそうですよ! 今日、お会いできて本当に光栄です。


――えええええ! いやいや、こちらこそ。そんな風に言っていただけるとは……。


鈴木僕からしたら、テレビの中の人なので。


――どう考えても逆ですから!(笑)。


鈴木いや、本当にそうですよ。スプラトゥーン甲子園に出場するような人の多くは、そういう気持ちだと思います。だって、インタビューされたときうらやましいって言われましたもん。SIGUMAさんたちと話したって、みんなに自慢しましたから。


――インタビューのときもトークが達者で、「そういうお仕事されている方なのかしら」みたいなこと言われていましたよね。


鈴木あれ、僕のこと知ってるのかな、って思っちゃいましたね。あのときは、緊張したなぁ。


――ライブとは違う緊張はありますか?


鈴木ライブは1000回くらいやっているので、ほとんど緊張しなくなりましたけど、スプラトゥーン甲子園ではガチガチでした。対抗戦ともぜんぜん違いますね。緊張で震えてましたもん。1回戦はとくにひどくて、操作自体がおぼつかなくて、エイムもまったく合いませんでした。イカ自身も緊張していて画面の中でプルプルしているんですよね。仲間が強かったので助かりましたが、最後まで緊張はとれませんでした。なんとか勝てたときは、安心と喜びで抱き合っちゃいましたね。


――それで順調に2回勝ったものの、3回戦で敗退に……。でも、0.3%差というのも、なかなか忘れられないですよね。


鈴木夜寝られなかったですよ。負けたボクサーは夜寝られないって聞きますけど、その気持ちがよくわかりました。


――アーティスト活動では経験しないような悔しさでしたか?


鈴木味わったことがなかったですね。10年前くらいに、当時めちゃくちゃ売れてたバンドふた組と、スリーマンでライブをやったことあったんです。そのときに、とてもよくないライブをしちゃって、その日は自分が許せなくてドラムに当たっちゃったりして夜も眠れなかったんですけど、悔しさの度合いとしては同じくらいでした。


――本業と並ぶほどの悔しさがあったわけですね。


鈴木はい。僕の人生は、いま2本の柱で動いてます。ドラムとイカと。
『スプラトゥーン』を取り巻くすべての人に感謝


――続いて、最近の『スプラトゥーン』のプレイ事情もうかがいます。シェルターがメインということですが、シェルター以外のブキを使うことはありますか?


鈴木ルールとステージに合わせて変えています。チームメンバーにマルチが居ないのですが、長くやっている強いチームにはマルチがいてかっこいいなと。とくにGGBOYZのえとなさんですね。いろいろ持つのが好きなのもあって、じゃあ自分がなろうと。でもガチパワーをあげたいときはパラシェルターひと筋ですね。シェルターはすでに900万ポイントくらい塗っていて、もう少しで金メダルがもらえそうです。


――900万!? ランクはおいくつですか?


鈴木いま4周目ですね。星3つです。


――さすが……。プレイ時間もすごそうですね。


鈴木2500時間くらいですね。コンスタントにやっていますから、どんどん増えてます。


――遊びすぎてバンドのメンバーから心配されたりしませんか?


鈴木『スプラトゥーン2』を始めてから、ライブ後の打ち上げにほとんど行かなくなったので、寂しいとは言われてます(苦笑)。でも、お酒飲むとエイムが合わなくなるので……。湯船に浸かった後もエイムが合わなくなるので、大事な試合の前には控えていますね。『スプラトゥーン2』のおかげでお酒の量が減り、逆に健康になったかもしれません。


――『スプラトゥーン』健康法ですね(笑)。以前、テレビ番組に出演されていたときに、「ライブとスプラトゥーン甲子園の日程がかぶって、どちらにするか本気で悩んだ」とおっしゃっていましたが……。


鈴木もちろん冗談ですよ(笑)。でも、ドラムも『スプラトゥーン』も本当に大事ですから、選べないときもあります。マンガの『HUNTER×HUNTER』でも、そういう質問ありましたよね。正解は答えないことです。どっちが大事なんて答えられないです。



――カッコいい。スプラトゥーン甲子園やその他の生放送などは、よく見られているんですか?


鈴木コロコロカップ、NPBのeスポーツリーグ、E3の世界大会など、すべて見ています。E3では、ニンテンドーダイレクトもありますしね。今年の世界大会でも何か発表が来るはずって、みんな話してますよ。(編注:インタビューを行った6月上旬はE3の直前)


――すごいファンっぷりですね!


鈴木めちゃくちゃファンです。チームメンバーともずっとこのテンションでやれているので、感謝しかないです。『スプラトゥーン』とそれを開発してくれた方々、そしてとりまく人たちみんなに。三代川さんもそうですし、ファミ通もそうですし、すべてのプレイヤーにも感謝しています。


――開発者の方々も、プレイヤーに感謝したいというお話をされていますし、スタッフ側もユーザー側も携わっている方々はみんな『スプラトゥーン』が大好きですよね。


鈴木好き。本当に好きです。関わってること自体が楽しいですよね。


――そうですね。鈴木さんはこれからも『スプラトゥーン2』を遊び続けていきますか?


鈴木はい。前作からプレイしている人に単純に時間で追いつけていないので、まだまだです。僕以外のチームメンバーは、最低でも5000時間くらいプレイしているので。時間で負けるのが悔しいから、練習にも工夫をしていて、ずっとノートにメモしながら遊んでるんです。効率よく努力しないとっていう気持ちがあるので、自分のプレイを録画して見直したりもしています。やれることは全部やろうと思って。


――それは公開せず完全に自分用にですか?


鈴木そうですね。友だちに見せたりはしましたが。


――すごいですね。もともと凝り性なんですか?


鈴木後から気づいたんですけど、凝り性ですね。ドラムに関しても、凝り性ってよく言われてました。『スプラトゥーン』の上達方法も、ドラムから教わっている部分はかなりあります。こうなりたいっていうイメージに対しての努力のしかたが、ドラムを通して分かっているので。


――そこでふたつがつながるわけですね。


鈴木シンプルにうまい人を真似るっていうのがいちばん大事なことだと思うんです。ドラムでも最初は好きなバンドのコピーから入りますよね。真似していくうちに、こうしたほうがいいんじゃないかな、っていうのがだんだん出てくるんですよ。そこがオリジナリティーになっていくと自分では思っています。『スプラトゥーン』に関しても、まさに同じようなことを感じていて、ミリンケーキさん、べんざえーすさんの配信を見て、この人はここが上手だったけど、こうしたほうがよかったんじゃないかな、っていうのが自分なりの見かたができるようになったんですね。それは、いい悪いじゃなくて、個人のプレイヤーの資質というか個性になると思うんです。シェルター使いでも、べんざえーすさんみたいにとにかく前に出て倒すタイプや、ミリンケーキさんのようにバランスよく立ち回る人もいる。それが個性ですよね。ドラムも『スプラトゥーン』もリンクしているなって思います。


――高みを目指す職人のような……。


鈴木そういうことを考えるのが好きなんですよね。試し射ちしたり、『オクト・エキスパンション』のジョシリョ区で延々とタコを倒すのも楽しいですね。


――ジョシリョ区でもシェルターを? 


鈴木そうですね。サブウェポン、スペシャル禁止で、ひたすら倒すっていうのウォーミングアップにしてます。


――まさに修行ですね。


鈴木ジョシリョ区は、腕を磨くのにちょうどいいと思います。


――ちなみに、今年も甲子園がありますが、出場したいと思いますか?


鈴木もちろん! 行けるところはすべて応募して、また出たいと思います。


UNISON SQUARE GARDEN B面集ベスト&トリビュートアルバムリリース


 2019年7月にバンド結成15周年を迎えたUNISON SQUARE GARDENは、ふたつのアルバムをリリース。ひとつは、シングルのカップリング曲を集めたベストアルバム。もうひとつは、所縁のある12組のアーティストがトリビュートに参加したカバーアルバム。後者の初回限定盤には、収録曲がスタジオライブで新録された音源と映像が付属する。ともに初回限定盤&通常盤初回プレス分には、ツアー(B面集ベストのみ)・トリビュートライブ(トリビュートアルバムのみ)のチケット最速先行予約(抽選)シリアルナンバーを封入。早めにゲットしよう!
Bee side Sea side ~B-side Collection Album~


Thank you, ROCK BANDS!~UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album~


鈴木貴雄さんのスプラトゥーン甲子園の戦績を振り返る

 鈴木貴雄さんは、第4回スプラトゥーン甲子園近畿地区大会DAY1に、チーム“スナッ区・シジマ駅”として出場。パラシェルターの見事なプレイで2回ほど勝ち上がっている。そんな戦績は下の通り。1~2回戦はニコニコ生放送“レフトスタンド放送”のタイムシフト、3回戦はニコニコ生放送とYouTubeで観られる。

・ニコニコ生放送“【レフトスタンド】「第4回スプラトゥーン甲子園」近畿地区大会 DAY1 予選エリア”
チーム“スナッ区・シジマ駅”1回戦は05:20:50頃~、2回戦は06:06:10頃~

・ニコニコ生放送“「第4回スプラトゥーン甲子園」近畿地区大会 DAY1”
チーム“スナッ区・シジマ駅”3回戦は07:01:10頃~


チーム“スナッ区・シジマ駅”3回戦は03:57:40頃~


戦績

1回戦
スナッ区・シジマ駅 vs Ascension Gaming(ハコフグ倉庫):勝利(63.3% vs 30.8%)

2回戦
スナッ区・シジマ駅 vs エクスロだけはマジ勘弁(ザトウマーケット):勝利(52.3% vs 42.6%)

3回戦
スナッ区・シジマ駅 vs 乾坤一擲(海女美術大学):敗退(44.8% vs 45.1%)

最終更新:8/4(日) 3:20
ファミ通.com

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