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「汗っかき」は3歳までに決まる?子どもの汗、3つの秘密

8/3(土) 9:30配信

ウェザーニュース

 夏の子どもといえば、汗びっしょりのイメージはないでしょうか。

 ところが、「小さな子どもが実際に汗をかけているかというと、そうとは限りません」と、長崎大学大学院の室田浩之教授(医歯薬学総合研究科皮膚病態学)は言います。

 知っているようで知らない子どもの汗の3つの秘密について教えていただきました。

(1)赤ちゃんと大人で体表の汗腺の数は同じ

 汗をかく能力は、年齢によって刻々と変わるといいます。例えば、赤ちゃんは大人とはずいぶん違います。

 「人は、200万~500万個の汗腺をもって生まれますが、増えることはなく、この数は生涯変わりません。その汗腺すべてに汗を出す能力があるわけではありません。

 生まれて間もない頃は、汗を出す能力が未熟で汗をかけません。暑い環境にさらされたり、体を動かしたり、泣くなど情動的刺激によって、汗腺は徐々に汗をかく能力を獲得します。2歳半~3歳くらいまでに一定程度の汗腺が能動化され、この割合は生涯変わらないと言われています」(室田先生)

(2)小さな子どもだから「汗っかき」というわけではない

 その後も、汗腺の能力は変化します。

 「小学校高学年や中学生になる頃には汗をかく能力がさらに発達し、そのピークは12歳頃ともいわれています。

 12歳ぐらいの子どもの手のひらや足の裏は、大人の2倍くらいの汗をかいているようです。その後、余剰な発汗能力は淘汰され、大人の発汗量に落ち着くのです。そして40歳を超えた頃から、発汗能力に衰えが生じてきます」(室田先生)

 なぜ私たちは乳幼児などの「小さな子どもは汗っかき」と感じるのでしょうか? 

 「子どもと大人では汗腺の数は変わらなくても、体表面積が大きく違います。つまり、子どもは汗腺の密度が高いのです。幼い子どもほど密集している汗腺から汗が出るので、汗っかきに見えますが、汗腺から排泄される量はそう多くありません。

 幼い子どもの発汗機能は未熟なため、体温調節には皮膚の放熱も関わります。子どもは夏の炎暑下での活動や運動した後真っ赤になりますね。血管を広げて、皮膚をラジエーターのように使って冷却しているわけです」(室田先生)

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最終更新:8/3(土) 9:30
ウェザーニュース

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