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「表現の不自由展」が中止に。平和資料館長「お金をもらったら言われた通りの表現しかダメなのか」

8/3(土) 19:53配信

BuzzFeed Japan

愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で「平和の少女像」が展示され、抗議が殺到していた企画展「表現の不自由展・その後」について、大村秀章・愛知県知事は8月3日午後、「表現の不自由展」自体を3日限りで中止すると発表した。

NHKが中継した会見で知事は、知事宛てに2日朝、「ガソリン携行缶をもってお邪魔します」というFAXが届き、警察に被害届を出したことも明らかにした。【冨田すみれ子 / BuzzFeed Japan】

中止の理由については「諸般の状況とも総合的に判断した。お客様にあいちトリエンナーレを安心、安全に楽しんでいただきたいため」と話した。

展示自体を中止するという判断は、議論を呼んでいる。

慰安婦問題など、戦争と女性に関する展示をする「女たちの戦争と平和資料館」(東京都新宿区)の渡辺美奈館長は、展示自体の中止という判断に対し「展示に税金を使っていたとしても、行政は展示内容に口出しをすべきでない」とBuzzFeed Newsの取材に話した。

中止は安全上の問題と強調

あいちトリエンナーレは8月1日に開幕し、「表現の不自由展」はまだ公開されて3日目だが、この日の展覧会営業時間である午後6時限りで中止されると発表された。

大村知事は3日の会見で、芸術監督の津田大介氏と2日午後10時すぎに直接会い、今後の方針について協議したと話した。運営委員会に殺到した抗議は「卑劣で非人道的なFAX 、メール、恫喝、脅迫といった電話」などで、「安全に展覧会をすることが危惧されるので、このような判断をした」と説明した。

展示を中止するという判断を下した一方で、「行政が展覧会の中身についてコミットしてしまうということは変えなければならない。芸術祭自体が変わってしまう」と話し、あくまで中止は安全上の問題であったと強調。行政が芸術祭などの展示内容について指摘や要求をすることに対しては反対の姿勢を取った。

また、「表現の自由について話し合う契機を作りたいという思いは多くの方々に届いたのではないかと思う」と述べた。

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最終更新:8/3(土) 19:53
BuzzFeed Japan

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