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ペリー荻野が分析!人気「刑事ドラマ」に見る女性の働き方...その華麗なる変遷

8/3(土) 17:50配信

テレ東プラス

女性の社会進出や共働きの急増が加速し、令和となった今では、女性の上司やキャリアも珍しくなくなった。女性をターゲットにしたビジネス誌も多数創刊され、例えばマスコミ業界を見渡してみても、ADからプロデューサー、芸能事務所のマネージャー、編集者、カメラマンに至るまで、女性の割合は増加の一方をたどるばかりだ。

そんな中、日本の刑事ドラマにおいて、これまでどんな女性たちがどんなキャラクターで登場してきたのか...。ここで一度紐解いてみたい。

浅野ゆう子のまさかの降板理由とは?

まず思い浮かぶのは、70年代の大ヒットシリーズ「太陽にほえろ!」だ。この作品には、刑事ではない女性キャストが登場していた。新宿七曲署捜査一係のボス・藤堂係長(石原裕次郎)を中心に、新人刑事(初代はマカロニこと萩原健一)、ベテラン、中堅と、個性派刑事たちが事件を追う、誰もが知るこの作品。昼夜駆け回る彼らのためにさっとお茶を出すのが、捜査一係に配属された内勤(庶務)女子の主な仕事。いわゆる“お茶くみの女の子“だった。

青春ドラマで活躍した青木英美、演技派として成長した木村理恵らが代々演じたお茶くみ女子。中でもとりわけ印象的だったのは、デビューしたばかりの浅野ゆう子だ。白いヘアバンドに赤いミニスカートなど、当時の現代っ子そのままのファッションとトレードマークの長い足で、むさ苦しい署内に伸び伸び咲いた花のような存在感を放っていた。だが、浅野はわずかワンクールで降板。その理由が、当時14歳で中学生が警察で働くのはおかしいと言われたからだという。あらら。

なお「太陽~」には、元刑事の娘で婦警のシンコこと内田伸子(関根恵子 現・高橋惠子)がいて、彼女は後に一係の刑事に昇進。それから約10年の時を経て、新たな女性刑事として着任したのが岩城令子(長谷直美)だった。令子は殉職した一係刑事・ロッキー(木之元亮)の妻で双子の母。ニックネームはマミーだ。「早く嫁に行け!」と言われたシンコと働くママさん刑事・マミー。ひとつのシリーズでも、女性刑事像にはこれだけの変化がある。

その後、アクション、コメディタッチなど刑事ドラマの幅が広がるにつれ、女性警察官のキャラクターもいよいよ多彩に。バブル期に放送された「あぶない刑事」シリーズでは、遊びもおしゃれも大好き! コスプレもどんとこいのミーハー&素っ頓狂な少年課の刑事・真山薫(浅野温子)が人気となり、「ケイゾク」では、薫とは真逆で推理力は抜群だが垢抜けない東大卒の柴田刑事(中谷美紀)が、「泊まると必ず死ぬ部屋」「死を呼ぶ呪いの油絵」などオカルトめいた迷宮入り事件に挑んだ。

「刑事もひとつの仕事」としてとらえ、女性刑事の素顔や私生活を盛り込んだドラマは、その後も続々登場。2時間ドラマで長く愛された市原悦子主演「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」は、被害者のレシートを見て「肉じゃがを作ろうとしていたのかしら...」などと、売れない官能小説家の夫(蛭子能収)とつましく暮らす主婦ならではの視点で推理を展開。一方、つましいのとは対極にある「富豪刑事」の神戸美和子(深田恭子)は、「張り込みのために向かいのビルを買っちゃいました」「2兆円というささやかな寄付をいたしました」とニッコリ。まったく違う生活をしている女性刑事だが、2人には「男性の同僚たちに疎まれる」という共通点がある。

またおばさん刑事は、事件発生で急行する車に乗り遅れるのは日常茶飯事で、現場に到着しても野次馬扱い(笑)されるのもお約束。富豪刑事は、男ばかりの捜査会議で「ちょっといいですか?」と手を挙げると、一斉に嫌な顔をされてしまう。

「まったく嫌になるわ...」と家で夫に愚痴をこぼすおばさん刑事と、険悪ムードでも「それが何か?」と素知らぬ顔で迎えに来た高級車に乗り、さっさと家に帰る富豪刑事。あくまで自分のやり方を貫き、あえて戦わないのも彼女たちの働き方であった。

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最終更新:8/3(土) 17:50
テレ東プラス

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