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人気の「もち麦」が高機能性米市場の拡大をけん引 白米信仰は薄れる?

8/3(土) 20:02配信

日本食糧新聞

健康志向の高まりを受け、玄米や精麦、雑穀など高機能性米市場が拡大している。健康効果が頻繁にマスコミで放映されるもち麦がけん引役だが、急速に玄米人気も高まっている。白米信仰は薄れ、「色の付いたご飯イコール健康で価値のあるご飯」と、人々の認識は変化してきている。

コンビニおにぎりや外食店での提供が増加

背景に、精麦市場は従来のうるち系大麦からもち麦へと消費の主流が変化、玄米は、食べやすく炊飯しやすく加工されたものや良食味と豊富な健康機能性を両立させた新品種が誕生。商品価値を消費者にわかりやすく訴え続ける業界の地道な取組みもある。

一方、消費を支えるのが、家庭用のヘビーユーザーで、健康志向が強く家庭で炊飯する比較的高年齢層で占められている。ただし業務用では、コンビニのおにぎりや外食店での提供は確実に増え、若年齢層の利用が多く、将来需要につながる可能性は高い。

コメ離れが加速する一方で、コメの消費形態は確実に変化している。そこに有望市場が生まれ、減り続けるコメ消費量に歯止めを掛けるとともに、人々の健康増進に貢献し、コメの価値向上につながることが期待される。

POSデータによるはくばくの推計では、2018年度(2018年4月~2019年3月)市場規模は、前年比8.8%増の138億6200万円に達した。TV番組中心に、もち麦の健康効果が何度も取り上げられ、同40.7%も伸長した2016年度との比較で、翌2017年度は同9.4%減の反動減を余儀なくされた。

だが、7月にもち麦の内蔵脂肪面積減少効果の報道を機に一転、市場は盛り上がり、トータル2ケタに近い伸び率を確保した。

カテゴリー別では、51%のシェアを占める精麦類が同12.8%の2ケタ増を達成。度重なるメディア露出で獲得した顧客が定着した上、さらなる新規顧客獲得が図れた。

その他のカテゴリーでは、ミックス雑穀が同1.7%、発芽玄米同3.5%増とそれぞれ伸長。もち麦の人気で売場集客力が高まり、他の商品群にも波及効果が現れた。

一方、加工玄米は、市場規模9億5600万円と小さいものの、同41.2%増の大幅伸長。けん引役は、東洋ライスの「金芽ロウカット玄米」で、同65%伸長。家庭用で取扱店舗が増えた上、学校給食やコンビニのおにぎり、外食産業など幅広いチャネルで新規採用が増加した。

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最終更新:8/3(土) 20:02
日本食糧新聞

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