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立佞武多の後…レトロな夜行列車に揺られ車中泊/津軽鉄道が新企画/宿泊施設不足への対応も狙う

8/5(月) 12:16配信

Web東奥

 立佞武多(たちねぷた)見物の後、夜汽車に揺られて一晩を過ごすツアーが4日夜から5日朝にかけ、青森県五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道(総延長20.7キロ)で行われた。レトロな客車に乗りながら、祭り期間中の宿泊施設不足をいくらかでも解消しようとする初の試み。参加者はレールの音を心地よさそうに聞き、車窓からの夜景を楽しんだ。

 ツアーは、千葉県のいすみ鉄道前社長でNPO法人「おいしいローカル線をつくる会」理事長の鳥塚亮(あきら)さん(59)がストーブ列車に乗ったのがきっかけになった。津鉄の澤田長二郎社長(79)からストーブ列車の活用方法と観光客向けの宿泊施設不足を相談され、車中泊の夜行列車を企画。日本旅行の協力を得て実現した。行程は午後10時半に津軽五所川原駅を出発し、夜食タイムなどを挟み午前6時ごろまで津軽中里駅間を2往復する。日本旅行が6月に販売したところ、2時間足らずで完売となった。

 ツアーには、首都圏などから62人が参加した。利用した客車はエアコンの設備がないため、参加者は窓を開けて涼をとり、希望者には蚊取り線香が配られた。定刻通りに列車が出発すると、冷たい酎ハイなどでのどを潤す人や静かに窓の外を眺める人もいた。津軽中里駅では、夜食として青森県のご当地カップ麺が用意され、参加者は好みの味を選んで空腹を満たした。

 横浜市の会社員津留田(つるた)晃敬(てるたか)さん(54)は「20代のころ夜行列車に乗り、目的地に着くころに空が薄明るくなるのが好きだった。あの雰囲気を味わいたくて参加した」と話す。東京都新宿区の自営業松本純一さん(51)は「速すぎず遅すぎず、これぐらいで走るのがちょうどいい」と津鉄の魅力を語った。

 アイデアを出した鳥塚さんは「年配の人は昔を懐かしく思い出し、若い人は新鮮な感覚だったと思う。これを機会にもっと鉄道の旅に親しんでもらいたい」と期待する。澤田社長は「参加した皆さんには好評だった。改善点を見直し来年は何日かできるように考えていきたい」と回数増に意欲を見せた。

最終更新:8/5(月) 15:46
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