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「国家最大級」の京都再現プロジェクト、中国で進行中。度肝を抜かれる全貌とは?

8/5(月) 8:14配信

ハフポスト日本版

「日本をそのまま持ってくるイメージですよ」ー。

東京ドーム13個分の面積を超える広大な更地を前に、「国家最大級」と銘打たれたプロジェクトを担当する男性コンサルタントは誇らしげだった。

(画像集)大連に再現された京都の街並みと京都風ホテル

中国東北部・大連で「京都風情街プロジェクト」と呼ばれる大型の開発計画が進んでいる。

その全貌と狙いは、ビジネスとしての勝算は。中国の現場を訪れ、話を聞いた。(高橋史弥/ハフポスト日本版)

960億の投資で「京都の街並み」を作る

計画を進めているのは「大連樹源科技集団有限公司」。不動産開発から木製工芸品の加工までを幅広く手がけるグループ企業だ。

日本側からは、宿泊事業者で作る「宿泊施設関連協会」と、施設設計やマネジメントを手がける日亜設計集団が提携先として参加している。

2019年4月に行われた3者のパートナーシップ調印式には、大連市の譚成旭市長も出席するなど、現地政府の注目度も高い。

プロジェクトは、国の最高ランクのリゾート地に指定されている大連市の「金石灘(じんしーたん)」地区の64万平方メートルの土地を利用し、別荘や商店など1600の建物を設けるというもの。樹源によると「国家最大級のプロジェクト」だという。

目指すのは「京都の街並み」の再現だ。日本から設計士を招聘し、建材も極力日本産のものにこだわるという。総投資額は60億元(約960億円)にものぼる。

「京都風」別荘地がすでに完売

樹源がここまで大規模な計画を推し進める背景には、2つの成功体験がある。取材を申し込んだところ、担当者がその場所へ案内してくれた。

担当者の運転する車に乗っていると、見えてきたのは漆喰で塗られた壁。その内側に、およそ10万平方メートルの敷地が広がっている。中に入ると、すでに完成された「京都の街並」を再現した別荘地が広がっていた。

立ち並ぶ200棟の別荘や、エリア内の道も、壁の向こう側とはまるで別世界。エリアの北側に建てられた木製のやぐらのような建物は、地下から温泉を汲み上げて別荘に提供しているのだという。

この別荘地は2017年に完成。価格は敷地面積の大小にもよるが、1平方メートルあたり3万元(約50万円)。一番大きな別荘は320平方メートルというから、1億5000万円を下らない計算になる。それでも200棟はあっという間に完売した。買ったのはいずれも中国国内の富裕層だという。

内装まで日本風にこだわった。やぐらで汲み上げられた天然温泉が供給され、トイレや階段には、日本の住宅で主に高齢者向けに取り付けられる手すりが備えられている。

担当者が強調したのが「雨どい」だ。一般的な中国の住宅には雨どいのような排水システムは無いというが、「材料から日本製にこだわって取り付けた」と説明する。

この別荘地と同時期に完成し、樹源の「京都風リゾート」計画に決定的な自信をもたらした施設がある。

別荘地からほど近い場所に建てられた「湯景沢日式温泉ホテル」だ。

名前にもあるように「日本式」を前面に押し出したこのホテルは、別荘と同じく日本の日亜設計集団が設計と開発に携わり、建材も日本産にこだわった。

また、提供される料理も、日本の料理人を招聘し、8か月間にわたり従業員の訓練を行って「和食」を叩き込んだ。中国の観光地で散見される「エセ日本」との徹底的な差別化を図る狙いがある。

部屋数は28部屋と少なめだが、2人部屋でも一泊で最低1688元(約27000円)と価格設定は強気だ。だが、「需要に供給が追いついていない」人気ぶりだという。

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最終更新:8/5(月) 16:32
ハフポスト日本版

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