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タピオカバブルは崩壊間近? 有力チェーン「ゴンチャ」が荒波を乗り越える条件

8/6(火) 5:05配信

ITmedia ビジネスオンライン

 雨後のタケノコのように増殖し続けるタピオカ店。どの街に進出しても行列ができることが多い。特に10~20代の女性からの支持は絶大で、「タピ活」や「タピる」という言葉も生まれている。主食がタピオカと豪語する者まで現れるほどだ。

【画像】人気店の外観やタピオカを見る(全16枚)

 ブームが頂点に達したかに見えるタピオカチェーンの中でも、人気ナンバー1のブランドと目されているのが、2006年に台湾第2の都市・高雄で創業した「ゴンチャ(貢茶)」だ。

 ゴンチャは15年9月に日本進出を果たし、東京の原宿に1号店を出店している。周知の通り、原宿からはクレープやパンケーキといったさまざまなスイーツの流行が生まれている。アイスモンスターという台湾流の新食感かき氷デザートの人気店もある。3度目のタピオカブームをつくったと言われている、タピオカミルクティー発祥の店「春水堂」も、原宿に店舗を構えている。

実はタピオカ専門店を名乗っていない

 ゴンチャは、国内に41店を展開(19年7月末時点)。タピオカ及び台湾茶の国内最大手チェーンとして急成長中である。1都3県、大阪府、愛知県、福岡県、広島県、沖縄県に店舗を有している。2020年に100店舗を目標にしている。

 世界には約1400店を展開しており、世界最大規模の台湾ティーカフェ・チェーンとなっている。なお、ゴンチャは「台湾ティーカフェ」と称しており、ビジョンとして“Daily Tea Place”を掲げている。タピオカ専門店とは名乗っていない。春水堂など他の多くのタピオカ店も台湾茶スタンド、台湾カフェなどと称しているのが大半。タピオカは、中に入れるオプションの1つだ。

 スターバックスコーヒーが平成の時代にコーヒーを核としたカフェ文化をつくったように、ゴンチャが令和の時代にお茶を核とした新たなカフェ文化を生み出し得るのかを探ってみた。

組み合わせは2000通り以上

 ゴンチャは漢字で貢茶と書く。中国では古来、希少だった最高品質のお茶を皇帝に献上するしきたりがあった。貢ぐ茶、すなわち「貢茶」である。後世になって、お茶は大衆に愛されるようになり、世界中に広がっていった。

 ゴンチャというブランド名には、中国の皇帝が愛したような上質なお茶を、カジュアルなスタイルで、日常的に顧客に味わってもらいたいという思いが込められている。

 日本法人のゴンチャ ジャパン広報は、「台湾から仕入れた上質な茶葉を使用し、抽出時の湯温や抽出時間を茶葉ごとに変えて、それぞれの風味を最大限に引き出せるように、こだわりを持って提供している」と人気の秘けつについて説明する。

 メインターゲットは20代後半の女性で、明るく落ち着いた雰囲気の店舗デザインを採用。顧客の自宅から勤務先・学校への動線に沿って出店している。大都市圏を中心に進出しているのが特徴だ。

 顧客は来店すると、豊富なメニューから好きなドリンクを選ぶ。次に、甘さ、氷の量、3つまで選べるトッピングを決める。これらを自在に組み合わせれば、自分好みのドリンクを提供してもらえる。カスタマイズの組み合わせは2000通り以上にもなる。

 ゴンチャでは、カスタマイズされた台湾茶をスペシャリストであるティー・コンシェルジュが提供する。あたかも、スペシャリティコーヒーの店で、バリスタがコーヒーをいれるのになぞらえているようだ。

 ベースとなるオリジナルのお茶は、ブラックティー(紅茶/全発酵茶)、ジャスミン・グリーンティー(緑茶/不発酵茶)、ウーロンティー(青茶/半発酵茶)、阿里山ウーロンティー(同)の4種類。それぞれアイスかホットを選択できる。サイズはS、M、Lと3種類あり、Lはアイスのみが提供される。

 想定利用シーンは、ブラックティーが「からだポカポカ」、ジャスミン・グリーンティーが「朝の目覚めに」、ウーロンティーが「こってりな食事に」、阿里山ウーロンティーが「リフレッシュに」。日本ではあまり見なかった、緑茶とウーロン茶と紅茶を総合的に扱う専門店というのが、大きな特徴だ。

 ベースのドリンクには、泡立ちが特徴のミルクフォーム、ミルクティー、さらには果汁が入ったティーエード、ジュース、スムージーなどがある。

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最終更新:8/7(水) 11:38
ITmedia ビジネスオンライン

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