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「差し入れは要りません」キンコン西野氏の呼びかけ話題に 贈り物は贈る人の自己満足か

2019/8/6(火) 11:40配信

THE PAGE

「差し入れハラスメント」と称して呼びかけ

 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが、自身のツイッターで「差し入れは要りません」と呼びかけたことが話題となっています。贈り物は人を喜ばすためのものですが、一部では贈る人の自己満足になっている面があるのは事実です。贈り物についてはどう考えればよいのでしょうか。

 西野さんはファンからの差し入れについて以前から「いらない」と主張していました。「要らなかったら捨ててください」「誰かにあげてください」という贈り主の主張に対しても、モノを粗末にしたくないし、その誰かも要らない可能性もあるとし「【遠慮】じゃなくて【悲鳴】なので、ちゃんと聞きとって。お願いします」と訴えました。特に西野さんは芸能人で多忙ということもあり、体調管理や体型管理には細心の注意を払うとともに、移動中など狭い環境でも仕事を続けるケースが多いそうです。そうした中で余計な荷物があると、仕事に大きく影響するとのことです。

 ネット上では、西野さんの主張に賛同する声が多いようですが、西野さんが「差し入れハラスメント」などと称していることについては、もう少し配慮があってもよいとの意見も出ているようです。もっとも西野さんはシニカルさをウリにしている芸能人でもありますから、ドライで合理的というのもひとつのスタイルなのかもしれません。

お土産を配らないと陰口をたたかれるケースも

 日本ではお中元やお歳暮、差し入れ、お土産など、贈り物をするという文化がありますが、こうした贈り物については賛否両論があります。贈り物をもらって喜ぶ人もいますが、一部の人にとって、不要なものをもらっても困るというのは事実でしょう。一方で、贈る人の自己満足になっているケースもあり、相手が喜ばないと不快になる人までいます。休暇の後にお土産を配らないと陰口をたたかれるという職場は少なくないでしょう。

 実は日本のお中元、お歳暮の市場は1兆7000億円もの規模があり(矢野経済研究所調べ)、年々、その金額は減少しているものの、まだまだ重要な習慣として定着しています。企業ではお中元やお歳暮をやめるところが増えてきましたが、個人的に贈っている人や、ちょっとした差し入れ、お土産なども含めるとさらに大きな金額になるのは間違いありません。

 贈り物は、贈る人と贈られる人が共に満足してはじめて意味を持つものですから、究極のコミュニケーションツールといってよいかもしれません。少なくとも「自分が贈りたい」という気持ちだけでは成立しないということは理解しておいた方がよさそうです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2019/8/6(火) 11:40
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