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茨城空港 ソウル定期便運休へ 9月19日から 日韓関係悪化が波及

8/7(水) 5:00配信

茨城新聞クロスアイ

韓国の格安航空会社(LCC)イースター航空は6日、茨城空港(小美玉市)とソウル(仁川(インチョン))を結ぶ定期便の運航を9月19日から運休すると発表した。理由は「事業計画の変更」としているが、県によると「悪化する日韓情勢について今後の見通しが立たない。予約も思ったほど伸びていない」と同社から説明があったという。韓国のLCCや大手の大韓航空は、日本の地方空港と韓国を結ぶ路線を相次いで運休しており、茨城空港にも影響が波及した。


運休は10月26日までとしているが、その後の見通しには触れていない。

同路線は昨年7月31日から火、木、土曜の週3回、各日1往復運航している。県空港対策課の渡邉秀和課長は「就航1年でお客が定着していくところと考えていた。運休は非常に残念」と話した。今後は日韓情勢を注視しながら運航再開を働き掛けていく。同課によると、韓国便の搭乗者数は昨年7月から今年7月末までに約3万7700人に上っていた。

イースター航空は2018年2~3月、茨城空港に初のチャーター便を運航。同7月末に定期便へ格上げした。ソウル定期便は、10年3月の茨城空港開港時に就航したアシアナ航空が11年3月の東日本大震災直後に運休して以来、約7年ぶりの復活だった。

県は17年8月、職員が訪韓してイースター航空への売り込みを開始。チャーター便は平均搭乗率95%を超えるなど好評で、定期便化につながった。関係者によると、最近も7割前後とまずまずの搭乗率で推移していた。定期便化に当たっては、同社側で東京電力福島第1原発事故の放射性物質による汚染への風評が一時広がったが、大井川和彦知事のトップセールスが奏功し、同社幹部が社内の不安払拭(ふっしょく)に動いた経緯がある。

県は7月から、新規または更新でパスポート(旅券)を取得し、初めての渡航先に茨城-韓国便ツアーを選んだ乗客を対象に、旅券取得費用5千円を補助するキャンペーンを展開するなど、韓国便の利用拡大に力を入れていた。

イースター航空は今回の茨城運休と合わせ、仁川と札幌、沖縄、鹿児島を結ぶ路線を減便。清州(チョンジュ)と札幌、大阪(関西国際)を結ぶ便は運休とした。7月にも釜山(プサン)と札幌、大阪を結ぶ便の運休を決めている。日本にはこのほか、成田や福岡、宮崎に路線がある。

今回の運休を受け茨城空港の国際線定期便は上海、台湾の2便に減る。国内線は神戸など4路線。(黒崎哲夫)

茨城新聞社

最終更新:8/7(水) 12:12
茨城新聞クロスアイ

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