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【ABC特集】子どもたちはSOSを「歯」で訴える  多忙、孤立・・・無意識に陥る危険が潜む“ネグレクト(育児放棄)”

8/7(水) 11:31配信

ABCテレビ

「ネグレクト」の“芽”を摘み取る活動

 無意識のうちに、陥ってしまうかもしれない「ネグレクト」。全国の児童相談所への相談件数は去年1年間でおよそ29500件。ここ10年で、2倍に増えています。吉田さんの「ネグレクト」の芽を摘み取る活動は、さまざまな形へと広がってきました。

「めっちゃ上手にむけてるやん。おうちでもやってるんですか?えらいですね。結構むくの大変ですよね」(栄養士の女性)
「大変なんです、きれいにしてくれます」(母親)

ここは「さわやか歯科」の院内に設けられたキッチン。丁寧に玉ねぎの皮をむく女の子と温かく見守るお母さん、榎本さん親子の姿がありました。この日開催されたのは、病院に通う親子が対象の料理教室。管理栄養士が月に1度、小さな子どもでも食べられるメニューや調理のコツを教えています。

「お野菜って弱火で火を入れるとあまーくなる。低温でゆっくりあったまるみたいな感じ。そのほうが絶対味はおいしい」(栄養士の女性)

栄養士やほかのお母さんたちと楽しく話をしながら、みんなで協力してお昼ごはんができあがりました。

「おいしい?」(母親)
「めっちゃおいしいで」(女の子)

育児と仕事の両立で余裕がなくなり、思わず子どもたちにあたってしまうこともあったという榎本さん。

「(吉田さんには)この子(長女)が0歳のときからお世話になってて。第二のお母さんみたいな、全信頼をおいています。いろんなことを教えてくれるし。すごく温かみのある先生で本当に大好きです」(榎本さん)

榎本さんのように、育児に悩むお母さんたちが吉田さんに相談することもあるそうです。

「(保育園・幼稚園にまだ通っていない子どもがいる)お母さん方が『困っている』、『食べない』、『夜寝ない』、『お友達とけんかした』とか、相談も出る場所にしたいなと思って(料理教室を)しています」(吉田さん)

「家庭を支えたら子育てしやすくなる」

 日頃の診察の中でネグレクトの兆候を見つけたとき、どう解決すればいいのか。吉田さんは定期的に、橿原市などの行政機関を訪れています。

「吉田先生は、いろいろと橿原市に対しても相談で来ていただいてます。歯医者さんの立場から見た児童虐待についての情報もかなり参考になっています」(橿原市 子育て支援課・池田由美子課長)

誰でも、陥ってしまう危険がある「ネグレクト」。吉田さんは、そうなる前に「親子ともに手をさしのべ続けたい」と考えています。

「家庭を支えたら子どもたちは育てやすくなる、育てることができると思うんですね。お父さんお母さんがちょっと育てるのが難しかったら、地域とか社会とか行政が一緒に育てましょう」(吉田さん)

ABCテレビ

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最終更新:8/7(水) 11:31
ABCテレビ

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