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本格焼酎のタピオカミルクティー割りも、苦戦続くなか提案を強化

8/7(水) 17:50配信

日本食糧新聞

ブームから10年--。苦戦を続ける本格焼酎が今年、一年を通じて飲用訴求を強化している。これまで北海道や東北の東日本エリアでイベントを開催してきたほか、東京・代々木では11日まで「本格焼酎・泡盛サマーガーデン」をオープン。定番の「黒糖モヒート」から世界的に人気の「大人のタピオカミルクティー」まで、本格焼酎をベースにしたカクテルを揃え多彩な飲み方を提案している。

業界団体の日本酒造組合中央会が仕掛けるイベントは9月に大阪、10月には東京・六本木と続く。若年層を中心に増え続ける“飲んだことがない”世代の取り込みにつながるか注目される。

サマーガーデンは「木挽Blue」や「七田」「兼八」など、芋から泡盛まで5種の原料別10銘柄の本格焼酎と泡盛を揃えるほか、「AWAMORIサンライズ」など限定のカクテルを5種提供する。

米焼酎「鳥飼」を使ったタピオカミルクティー割りは、砂糖不使用だが米焼酎の香りと独特の甘みですっきりした飲み口だ。飲み放題90分1人2000円のほか、本場・鹿児島の料理をベースにした限定料理とのセット4000円も人気となりそう。価格は税込み。

冬のイメージが強い本格焼酎だが、俳句では夏の季語。古くから暑さに疲れた体を力づけると考えられてきた夏の酒でもある。ビールなどの醸造酒と違い「蒸留酒は糖分・プリン体ゼロ、低カロリーなのでさっぱりと楽しめる。夏の1杯目は氷を入れた水割りがオススメ」(日本酒造組合中央会の宇都宮仁理事)と指摘する。

10月18~19日には六本木ヒルズに本場の蔵元を招き試飲イベントを開催する。造り手と
直接話しながら味わえるほか、バーテンダーによるカクテルの実演やセミナーも行う予定だ。

ブーム終息から苦戦が続く本格焼酎。「若者にも人気の日本酒のように造り手の世代交代が進まない」(宇都宮理事)ほか、産地が九州以南に限られ情報発信力に限界があるなど課題が多い。

大吟醸をはじめとする製法による高単価品がある日本酒と違い価格の幅がなく、飲食店でも「大衆酒の位置付けから上がらず取り扱いが広がらない」(同)こともある。

一方で、ここ数年は世界的な蒸留酒ブームで、海外では産地や原料で差別化された“物語性のある酒”として注目が高まっている。カクテルによる付加価値提案に加え、海外で広がりつつある最新の飲み方をイベントを通じて発信し、国内での話題喚起につなげたい考えだ。

日本食糧新聞社

最終更新:8/7(水) 17:50
日本食糧新聞

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