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最終目標を達成すればN国党は解党すると明言。次の総選挙でもゴールを見据えた選挙戦略が【後編】(畠山理仁)

8/7(水) 11:33配信

選挙ドットコム

勝つのは簡単。N国勝利の方程式

結党からの6年間、立花は全国各地の地方選挙に候補者を擁立して有権者の動向を分析し、選挙に勝つためのノウハウを蓄積してきた。N国から立候補する候補の多くは、立候補する選挙区とは縁がない「落下傘候補」が多い。それでも当選するのは、日本全国津々浦々まで知れ渡った「NHK」というブランドに反発を覚える人が一定数いるからだ。

落下傘候補が選挙に勝つための方法を、かつて立花は筆者にこう語った。
「一度の選挙で複数人の当選者が出るような選挙が狙い目です」
つまり、市議選や区議選など、20人~50人ほどの定数に、60人近い候補者が出るような選挙だ。簡単に言えば、有権者が候補者の顔と名前を一致させることが難しいような選挙である。そのような場合に「NHK」という誰もが知っている名前が入っている党名は印象に残るのだという。
「こういう選挙では、ワン・イシューが強い。まずはポスティングで空気を温め、アウェー感をなくします。それから駅頭でのビラ配り。葛飾区議選の時にはポスティングを3回やりました。白黒のビラなら1枚1円で済む。そして街宣車での演説。これで当選ラインに到達できる。本当に簡単なんですよ」(立花)

実際、今年4月に行なわれた統一地方選挙では、この手法でピーク時には39人の地方議員を抱えるまでになった(その後、除名処分や離党、別の選挙への立候補などで所属議員は27人に減少したが、参院選での立花孝志当選、丸山穂高入党、8月4日の柏市議選で大橋昌信が当選して30人になった。この先も続々と地方選挙に候補者を立てる方針だ)。
N国のもう一つの特徴は、各候補者が携帯電話の番号を公開していることだ。候補者と有権者の距離をここまで縮める手法は、既存の政党にはなかった。
NHK集金人の被害に困った人が電話をかけて候補者が動けば、相談者は有力な支援者に変わる。N国はNHK受信料を入り口に、これまで政治の世界からは距離を置いていた新たな支持者を引きつけた。そのフットワークの軽さはネット上だけの支持にとどまらず、実際に投票所に足を運ばせる原動力にもなっている。

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最終更新:8/7(水) 11:33
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