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マイクロソフトに「ちょっと古い」イメージを持ったままだと、見落としてしまうこと

8/7(水) 14:22配信

ハフポスト日本版

マイクロソフトの株式時価総額(年末時点)が2018年末、アップルを抜き、首位を奪還した。2002年末以来、16年ぶりの返り咲きとして大きな話題になったが、不思議に感じた読者も多いのではないだろうか?

長年のライバル、アップルは2007年の初代iPhone発売以降さらに業績を伸ばし、王者だったマイクロソフトの存在感は一般ユーザーにとって低下している。「カフェでiPhoneを使うとモテる」という都市伝説が囁かれた影で、Windows Phoneはスマホ市場から寂しく退場した。

「マイクロソフトかー、ちょっと古いよね」。そう感じている人は結構多いのではないだろうか。恥ずかしながら、IT業界に疎い筆者もそうだった。しかし、その一般ユーザーの実感と市場価値とがあまりにも違う。何が起こっているのだろうか。

アメリカ・ワシントン州レドモンド、マイクロソフトの広大な本社での取材機会を得て、その一端に触れることができた。一つの理由はクラウド戦略とそれに伴うパートナー戦略を通じて、マイクロソフトが一般ユーザーには見えない「中の人」として成功を収めていたということだ。

クールな会社ではなく、他の人をクールに

スマホ市場の波に乗り遅れていたマイクロソフト。2014年にCEOに就任したサチア・ナデラ氏は、同社の立て直しのため、クラウド・コンピューティングという大きな次世代の波に乗るべく「クラウドファースト」を掲げて様々な改革を実行してきたという。

チーフストーリーテラー、スティーブ・クレイトン氏は、ナデラ氏が、IT業界を目指す大学生たちに言ったというこんな言葉をまず紹介した。

「自分たちがクールになりたい学生には、よそに行ったほうが良いと私は言う。もしも誰か他の人をクールにしたければ、マイクロソフトに入社すべきだ」

自分たちの技術は、自分たちが「クール」にみられるためではなく、顧客やユーザーの成功やイノベーションのためにある。

様々な部門の社員への取材を通じて、確かにこの言葉がマイクロソフトの改革を端的に表しているように思えた。

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最終更新:8/7(水) 14:22
ハフポスト日本版

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