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【その壁を超えてゆけ】なでしこフィーバー今や昔、人気復活へ立ち上がった女子選手

8/8(木) 14:00配信

日刊スポーツ

11年W杯には存在意義があった

「報道の量とかもそうですけど、日本はまだ女子サッカーがいろんな人に知ってもらえてないなというのは感じました」
W杯初出場となった20歳の新鋭DF南萌華は大会後に率直な気持ちを明かした。世界では欧州を中心に女子サッカー強化を進める機運が高まっており、今回のW杯8強国は、米国以外は全て欧州勢。「フランスの盛り上がりにもびっくりしました」と開催地フランスの女子サッカー熱にも舌を巻いた。「もっと女子サッカーを見に行きたいと思わせるプレーをしないといけない。見に来てくれた人が『女子サッカー面白かったよ』と言ってくれれば、少しでも見に来てくれる人が増えると思う。本当に全てはレベルアップだと思っています」と力を込めた。
同じくW杯初出場となった23歳のMF籾木結花は、W杯という舞台で女性アスリートの地位向上や男女間の賃金の平等、そして性的少数者の意見などを積極的に発信した米国代表の34歳ベテラン、MFミーガン・ラピノー主将の姿に感銘を受けた。
「11年のフィーバーは、震災で日本が落ち込んでいる中で勇気を届けるという存在意義があったからこそ、優勝して多くの感動を呼べたのだと思います。そういうものがなくなった時に、なでしこジャパンが何のために戦うのかというものがないまま進んでしまっているなと感じながら臨んだのが今大会でした。それを米国に圧倒的に見せつけられた」

ビジネスウーマンに共感できる

その上で籾木は「女性に応援してもらいたいなというものもすごく感じています」と明かした。今春に慶大を卒業した籾木は、所属する日テレ・ベレーザの仲介するスポンサー企業などではなく、自らの希望でスポーツを通じた人材支援やコンサルティングなどを手掛ける株式会社クリアソンに入社。業務を行う中で「ビジネスで女性が頑張っている姿を自分の肌で感じられる部分があった」と語り、こう意気込んだ。
「日本は他の国に比べたらまだまだ女性の管理職が少ないという話も聞きます。そういうものを考えた時に、今の日本女子サッカー界は、男子サッカーよりも結果を残しているという風に見られているけど、それでも男女では(賃金や待遇に)差があり、プロ化できていない現状の中で戦っている。女子サッカーには男社会の中で頑張っているビジネスウーマンに共感できる部分がたくさんあるんじゃないかなと思っています。そこを多く巻き込んでいきたい」

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最終更新:8/8(木) 18:03
日刊スポーツ

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