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水害を乗り越え新たな未来へ。親子の絆が育む梨農園~ふるさとWish朝倉市~

8/8(木) 16:40配信

九州朝日放送

2019年8月1日(木)にKBCで放送された情報番組「アサデス。KBC」では、「結ぼう九州・山口 今こそ一つに」と題し、2年前の九州豪雨で大きな被害を受けた朝倉市の今を尋ねました。

あれから2年―。朝倉の今を知る

最初に徳永玲子アナウンサーが訪れたのは、災害発生時、ニュースや新聞で大きく伝えられていた中学校。甚大な被害を生んだ川では護岸工事が進み、倒壊した建物も取り壊され、復興への確かな歩みを感じる風景が見られます。

続いて、徳永アナウンサーが向かったのは、被害の大きかった黒川地区の梨生産者が営む梨畑。2年という時の流れに思いを馳せながら向かう車中、思わず絶句する徳永アナウンサー。広がる景色は、まるで時が止まったかのよう。大きな岩が転がり、泥で覆われたままになっている無残な災害の爪痕がありました。「まだまだ復興とは程遠いところもある…」と徳永アナウンサーが言うように、黒川地区などの山間部では、復旧工事すらままならないところが未だ残っているのです。

自宅は全壊 奇跡的に梨畑が残った生産者

「1年ぶりだけど、元気かな」と徳永アナウンサーが訪ねたのは、梨生産者の渕上淳さん、美沙子さん夫婦。渕上さんご夫婦は、豪雨により自宅が全壊。高台にあった梨畑だけが、奇跡的に難を逃れたのです。

「今年の出来はどうですか?」と聞くと、「おいしいですよ!天候に負けない愛情を込めたけん!」と、ニッコリ笑う淳さん。もともと黒川地区は1日の寒暖差が大きく、日当たりも良いため、梨栽培の適地。それに加えて今年は雨が少なかったため、例年以上に味が濃く、甘い上質の梨が育ったと淳さんは言います。

たわわに実った梨の下で、にこやかに作業をする渕上さん夫婦。「ここに来たら安心します。一番、癒される場所は、黒川です。やっぱり、ここに住みたい」。そう、二人は声を揃えます。

現在、渕上さん夫婦は、梨畑のある黒川地区から車で20分ほど離れた「みなし仮設」で生活しています。作業を終えて帰宅した二人はいつも、テーブルに座って「はぁ~」と深く、重いため息をついてしまうといいます。「黒川は空気が違う。生き残っていた梨畑があるおかげで黒川に行けるし、何より生きる活力になっている」と美沙子さん。夫婦の「黒川」への思いは月日が流れるほどに強くなり、決して消えることはないのです。

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最終更新:8/9(金) 13:40
九州朝日放送

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