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自転車世界一周、志半ば 佐倉出身元教諭の佐藤さん、ペルーで事故死 「挑戦の大切さ伝えたい」

8/9(金) 11:14配信

千葉日報オンライン

 「子どもたちに広い世界を伝えたい」と、自転車で各国を巡る旅行に出かけた佐倉市出身の元小学校教諭、佐藤文彦さん(31)が今月、南米ペルーで交通事故に遭い亡くなった。志半ばでの訃報に、昨年3月まで教壇に立っていた印西市立木刈小学校の当時の校長は「子どもたちに夢を与えようと挑戦を続けていたのに。とても残念」と言葉を詰まらせた。

 ペルーの現地メディアなどによると、佐藤さんは北部グアダルピトで今月4日にトラックにはねられたという。病院に運ばれたが、頭を強く打っており7日までに死亡した。所持していたパスポートに佐藤さんの名前があった。

 佐藤さんは4~5年をかけ世界一周する予定だった。南米の後はユーラシア、アフリカを訪れ、中国からの帰国を目指しており、道中から生活環境や教育現場の違いなどをブログやSNSで教え子たちに向け発信してきた。

 佐藤さん本人のものとみられるブログによると、最近は北米大陸を経て南米を旅行中だった。8月4日付の最新のブログでは『明日はペルーに入るぞ』と意気込みを記していた。

 旅行に出発する直前には千葉日報社の取材に答え、「子どもたちに世界の広さ、挑戦することの大切さを伝えたい」と抱負を披露。受け持ちの児童らが寄せ書きしてくれた旗に笑顔を見せていた。

 木刈小の当時の校長だった片岡正行さん(59)=現印西市立西の原中学校長=によると、校内には佐藤さんのブログから抜粋した写真が掲示されており、多くの児童が日本との文化や習慣の違いなど学んでいた。

 佐藤さんは4月ごろ、体調を崩すなどしていったん帰国したが、その際、木刈小を訪れ児童らに旅先での体験談を伝えたり、陸上競技の指導も行ってくれたという。

 片岡さんは「教師を辞めた今も、子どもたちに慕われている。旅を再開したさなかだったのに」と突然の悲報に言葉を失った。報道で事故を知った父母らから学校への問い合わせもあった。

最終更新:8/9(金) 11:14
千葉日報オンライン

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