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『CFO募集、ただし18歳以下』 新聞広告で幹部を募集 ユーグレナ副社長「60代経営陣に足りない視点」

8/9(金) 7:54配信

ハフポスト日本版

「CFO募集、ただし18歳以下」──。

8月9日、朝日新聞の朝刊の紙面に衝撃的な文言が掲載された。

ミドリムシなどの微細藻類に関する研究開発や商品販売など、様々な事業を展開する株式会社ユーグレナが打ち出した全面広告だ。

日本企業の社長の平均年齢は、59.7歳。

社長の平均年齢が年々上昇している中、同社は思いがけない挑戦に打って出た。
【ハフポスト日本版/小笠原 遥】

広告内の説明文では、若者たちに向けたメッセージが、このように綴られている。

“地球のこれからについて子どもたちと語り合う中で、現在の経営陣だけでは「不十分」と気付かされました。未来のことを決めるときに、未来を生きる当事者たちがその議論に参加していないのはおかしい、と。”

“そこで、新たにCFO(Chief Future Officer=最高未来責任者)を募集します。条件は、18歳以下。”

“業務は、「史上最年少の東証一部上場企業CFO」として、会社と未来を変えるためのすべて、です。”

概して『CFO』といえば、最高財務責任者のことを指すが、ユーグレナが募集するそれは、“最高未来責任者”。すなわち、未来の経営に関する意思決定の担い手だ。

「人と地球を健康にする」とのスローガンのもと、ミドリムシの培養技術を駆使し、健康食品や化粧品を開発・販売してきた同社。

近年ではバイオ燃料事業を新たな産業にすることを目指すなど、SDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいる。

子どもが参加する“イベント”にはしたくない
なぜ、会社経営に関わる重要なポジションに18歳以下の人材を迎えようとするのか?その理由を、永田暁彦副社長に聞いた。

──CFO(最高未来責任者)を18歳以下から募集しようと考えた経緯は?

7月に公開した、地球温暖化をテーマに子どもたちについて意見を聞くインタビュー動画で気付きを得たことがきっかけです。

そこで、今の我々には未来について考える視点が圧倒的に足りていないと感じたんです。

これまでは、「若い人というのは不十分な能力で、思考ができてないだろう」と、勝手に大人たちが思ってきた部分があると思うんです。

だからこそ、例えば選挙権は18歳以下には無いんだろうと。

ただ、ツイッターなどを見ていると、「私にも選挙権をください」という若者は結構いるんですよね。だから、根本的に年齢で何かしらの制限を掛けてしまうのってどうなんだろう、とずっと思っていました。

ユーグレナは、「未来の子どもたちのための会社」でありたいと思っています。

これからの30年後、さらには50年後を担う主役は今の子どもたちなのだから、彼らの考えと真剣に向き合いたいと。

そのような考えの中で、「子どもが参加しています」というイベントを単純に実施しようという話ではなく、18歳以下の子どもであっても、会社の1つの重要な機能とか、経済・社会活動の一部に入ってもらうことが良いと考えました。

例えば、10歳の子どもに「意見を聞いてみましょう」と言っても、「かわいいね。いいね、いいね」というやりとりで終わってしまう可能性があるし、これまでは実際にそうだったかもしれないけれど、我々は「本気」でやろうと。

だからこそ、CFOとして正式に認定して、CEO、COOに加えて第3の会社の顔としての人材を18歳以下から迎えようという考えに至りました。

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最終更新:8/9(金) 9:43
ハフポスト日本版

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