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19年の世界アルミ新地金需給、供給不足が92万2000トンに縮小―住友商事予測

8/9(金) 6:03配信

鉄鋼新聞

 住友商事・軽金属事業部はこのほど「アルミ地金2019年7月回顧と展望」をまとめ、19年のアルミ新地金需給が92万2千トンの供給不足になるとの見通しを示した。年初予想に比べ、供給不足幅は需要後退から縮小した。また、ロンドン金属取引所(LME)アルミ市況(3カ月先物)は、供給不足、市中在庫の減少、アルミ製錬コストの三つを理由に10月以降1850~2050ドル(中心値1950ドル)で推移すると予想した。
 19年のアルミ新地金需給は年初予想に比べて124万6千トンほど供給不足幅が減少。需要は前年比1・4%増の6625万2千トン、供給は同2・3%増の6533万トンとした。需要は中国をはじめ各地域とも引き続き前年比プラスで堅調に推移する見通し。
 最大生産国である中国の単独需給は45万5千トンの供給過剰となるもおおむねバランス。また、内モンゴル自治区、広西自治区、雲南省で新規アルミ製錬所立ち上げ予定があり、3地区でアルミ生産量増加が今後見込まれる。次期(19~20年)の冬季環境規制については、ほとんどの生産者が環境設備導入などにより厳格な規定をクリアしたため減産は限定的とみる。
 LMEアルミ市況(3カ月先物)は絶対値を下方修正するものの、19年下期以降に足元から上昇に向かう見方は据え置いた。上半期は、米中貿易摩擦に伴うリスクオフムードや伯アルノルテの減産解除などにより弱含んだ。下半期は、米国利下げに伴う株式市場への資金流入など、アルミをはじめベースメタルにとって底堅く推移すると予想。しかし米中通商問題の長期化による実体経済の影響をはじめ相場は引き続き弱材料にも反応しやすいとした。
 LMEアルミ価格に上乗せされる対日プレミアム(割増金)価格は、第4四半期は第3四半期の108ドルから横ばいを予想。ただ「中国の需給バランス次第で影響を受ける可能性があり、米中貿易摩擦の動向が注目される」(住友商事)。

最終更新:8/9(金) 6:03
鉄鋼新聞

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