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部活動、どうあるべきか 長時間練習に強制入部 新たな動きも

8/9(金) 8:00配信

岩手日日新聞社

 本紙読者から「部活動の在り方に疑問を持っている。調査してほしい」と依頼が届いた。内容は「学校が定めた休養日でも練習している。練習時間も長過ぎるのではないか」「部活動ではなく校外活動を優先させたい生徒への配慮が見られない」「部活動への入部が強制的である」という3点だ。

 記者は中学、高校時代、比較的熱心に部活動に取り組んできた。当時は部活動に加入することに何も疑問を持たなかった。しかし、それは何十年も前の話。寄せられた疑問を見た時に、巷で飛び交う「ブラック部活動」という言葉が頭に浮かんだ。時代は移り、変革の時期であることは容易に想像できる。今の部活動の状況はどうなっているか調査を進めた。

 本題に入る前に、まずは寄せられた疑問の背景を整理したい。中学校、高校で盛んに行われている部活動(今回は運動部に限って話を進める)だが、近年はけがのリスクを抑えるため、また教員の働き方改革などを念頭に、休養日を定めるなど活動をセーブする動きが広がっている。加えて、文部科学省の外局であるスポーツ庁が2018年3月に「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を打ち出した。この中では、スポーツ科学の研究などに基づき活動時間は“平日2時間程度、休日は3時間程度”と上限を設けたり、校外での活動を望む生徒に配慮したりすることなどが記されている。これは過熱する部活動に一定の歯止めを掛けようとする意味合いもある。都道府県および市町村の教育委員会はこのガイドラインに基づき、それぞれにおいて「部活動の在り方に関する方針」を策定し運用を始めている。

 しかし依頼者である一関市在住の男性(50代)は、自分の子どもの現状や知人の体験から、「策定された方針が現場では徹底されていない、むしろ何ら変化が無いのではないか」と感じているという。

長過ぎる練習時間 苦悩する保護者

 中学生の息子が入った部の練習が長時間におよび、また休みが少ないことに苦労をしていたという女性(奥州市、30代)に話を聞くことができた。

 息子は中学校入学と同時に希望する球技の部活動に入部したが、それは子どもにとっても親にとっても過酷とも言える日々の始まりだった。部の練習は「とにかく厳しいというか、まず休みの日が無い」という。その部は学校で行われる数時間の活動を終えると今度は場所を移し、父母会またはスポーツ少年団の活動という名目のもと夜間の練習が行われ、終わるのは夜9時。学校が設定した休養日も関係なく、平日は連日練習をして、土日は大会や練習試合に充てられる。しかも土日は朝から夕方まで親子ともどもみっちり拘束される。記者が「たまには練習を休んでもいいんじゃないですか」と問いかけると、女性は顔をしかめた。外部コーチの「練習に来ないとレギュラーにはさせない」という言葉があり、練習は休みづらい雰囲気であったという。その一方で、試合に出るメンバーは固定化され、ほとんど実戦の機会は得られなかった。結局息子は、やりたかった競技をあきらめて別の部に移ることを決断した。

 果たしてそうした長時間の練習は本当に行われているのだろうか―。記者はある情報をもとに、女性が住む地区とは別地区にある市営の体育施設に向かった。平日の午後8時半頃、辺りは真っ暗だが体育館の明かりが付いている。廊下には近隣の中学校名の入ったバッグが置かれていて、フロアでは同校のジャージを着た10数人の生徒たちが練習に打ち込んでいた。案内板を見ると、地元クラブチームの名義で午後7時から2時間、会場を借りていることがわかった。時計の針が午後9時をゆうに回ると、練習を終えた生徒たちが保護者とともに暗闇の中、帰途に就いた。この練習が夕方の学校部活動の延長上なのかは定かではないが、いずれ夜遅くまでの練習は次の日に影響を及ぼさないか心配になった。もし学校で練習をした後での活動なのであれば、国や県が定めた「平日は2時間程度」とする練習時間を明らかに超過していることになる。

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最終更新:8/14(水) 11:31
岩手日日新聞社

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