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《ブラジル》極右のボウソナロ大統領が、軍政期に拷問を行ったウストラ大佐を国家的英雄と呼ぶ

8/9(金) 21:45配信

ニッケイ新聞

 ブラジルのボウソナロ大統領は8日、1964年から85年まで続いた軍事独裁政権時代に多くの政治犯を殺害したとされる元陸軍大佐のカルロス・アウベルト・ブリリャンテ・ウストラ氏(2015年没)を、「国の英雄」と評した。8日付ブラジルサイトが報じている。
 ウストラ氏は軍政下の1970~74年にサンパウロ市で、政治犯の取り締まりを担当した陸軍秘密警察(DOI―CODI)の署長を務めた。政治犯の取り締まりは、1968年に出た「軍政令第5条(AI5)」以降、激しさを増していた。
 ウストラ氏は少なくとも45人の政治犯殺害の責任者とされ、2008年に、その責任を問う裁判にかけられた。12年には、亡くなった政治犯ルイス・エドゥアルド・ダ・ロシャ・メルリノ氏の遺族へ賠償金を支払うよう判決も出された。真相究明委員会の調査によれば、ウストラ氏は、政治犯の殺害や誘拐、拷問にかかわった体制側の377人の1人と報告されている。
 元陸軍のボウソナロ氏は、下議時代の2016年4月の下院でのジウマ大統領(当時)の罷免投票の際に、「この票をウストラ大佐に捧げる」と発言して問題となってもいる。

最終更新:8/9(金) 21:45
ニッケイ新聞

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