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拡大するビーフン市場、世界戦略が本格始動へ

8/9(金) 20:01配信

日本食糧新聞

アジア・エスニック料理の普及やたび重なるテレビ放映を受けて、ビーフン市場が順調に拡大している。目安となる財務省通関統計のビーフンに代表されるコメ主原料めんの輸入量は、近年順調に拡大し、2018年は7774トンで前年比1.3%増、5年前の2013年(6195トン)と比較すると25%も拡大した。2019年5月までも同5.7%増の3133トンで推移している。

ビーフン市場は、一昨年のTV放映で大きく拡大した後も、たび重なるTV報道に加え、台湾やタイ・ベトナムなどアジア・エスニック料理人気などの追い風を受け、その後も伸長を続けている。最大手ケンミン食品は将来を見据え、さまざまな施策を打ち出した。

中でも柱が海外展開で、今秋、米国に向け本格輸出をスタートする。専用商品の名前は、ズバリ「Yaki Be-fun」。アジアの食文化ビーフンだが、日本の「焼ビーフン」は、世界で類を見ないオンリーワン商品であり、まさに「日本のビーフンを世界のビーフン」に向け新たな扉が開こうとしている。

これに伴い、最大手ケンミン食品も、今期最終年度の3ヵ年計画で、売上げ目標の80億円を初年度の2017年度にクリア(82億円)。前2018年度は過去最高の85億円を達成するなど、好業績を挙げている。

さらなる市場拡大を狙い、創業70周年を迎える次年度に始動する新3ヵ年計画では、海外輸出や生産設備増強、外食事業の多店舗化やブランド再構築などに取り組む。そのため、主要生産設備のタイ現地法人「ケンミンタイ」第3工場が来年、完成見込みで、主力「即席焼ビーフン」の生産能力が倍増するなど、体制を着々と整えてきた。

「8月18日はビーフンの日」--。ビーフンの普及を願って、ケンミン食品が制定したこの日に合わせ、各地で料理教室の開催や当日のサンプリングも、東京・有楽町と神戸・三ノ宮駅前で実施する。さらにビーフンやビーフンと猫に関するエピソードを応募すると抽選で222(にゃんにゃんにゃん)人に「にゃきビーフン」が当たるキャンペーンなど、盛りだくさんの仕掛けが用意されている。

ブランディング活動では、ファン育成を掲げ年初、サッカーJ1「ヴィッセル神戸」の2019年シーズンオフィシャルトップスポンサーに選出。同時に、SNSを活用したデジタルマーケティングに着手した。

外食事業では、直営店として目下、中華レストラン・バルを神戸と東京に3店舗展開し、このうち「YUNYUN」2号店が大阪・梅田にオープンする。

商品戦略では、主力「焼ビーフン」のラインアップを強化し、スタンダードな「醤油味」に加え、「こく旨塩味」や「オイスターソース味」を投入。「カレー味」の発売も計画している。

海外戦略では、先行発売の米国市場に向け、今秋本格輸出開始する。畜肉由来調味料不使用で「グルテンフリー」認証取得済み専用商品を発売。同時に「焼ビーフン」を世界共通名称とするべく商品名を「Yaki Be-fun」とする。

こうした施策で、2030年に100億円、2050年に300億円達成を目指している。

※日本食糧新聞の2019年8月9日号の「ビーフン特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

最終更新:8/9(金) 20:01
日本食糧新聞

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