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岡山学芸館、劣勢はね返し8回劇的逆転 伝統校を撃破し甲子園初勝利

8/10(土) 23:50配信

山陽新聞デジタル

 全国高校野球選手権大会第5日は10日、甲子園球場で2回戦1試合と1回戦2試合が行われ、4年ぶり2度目出場の岡山学芸館は夏6度の優勝を誇る広島商を6―5で下して甲子園初勝利を挙げ、3回戦に進んだ。

【写真】甲子園初勝利を飾り、笑顔で駆けだす学芸館ナイン

 創部から約半世紀、甲子園で未勝利だった学芸館が令和元年、第101回大会で大きな一歩を刻んだ。就任1年目の佐藤監督は報道陣に勝因を問われ「選手が最後まで笑っていた。それじゃないかな」。予期せぬアクシンデントに見舞われても、ナインは心の底から楽しむように戦い続け、夏だけで通算43勝、全国制覇6度の伝統校を撃破した。

 一回、「6回2失点」と指揮官が想定していた先発の左腕丹羽が強烈なライナーを顔面に受け降板。ダブルエースの一角と5番打者を一度に失った。さらにこの夏、経験のない3点ビハインド。得点した六、七回も走塁ミスや相手の好守で畳み掛けられない。そんな劣勢をはね返した。

 “風”が吹いたのは岡山大会で勝ち越し点を挙げた準々決勝、決勝と同じく八回だった。右前打の先頭好田に続き、俊足の金城が三塁線へ絶妙のセーフティーバントを決め、チャンスメーク。2死一、三塁から中川の内野安打で1点を返すと、次打者は「打てなくても使ってくれている監督に恩返しをしたかった」2年生岩端。カウント2―1からの3球目、高めに浮いた変化球を逃さない。高々と舞い上がった飛球は、浜風に乗って左翼手の頭を越える逆転の二塁打となった。

 「1点ずつ返そう」―。中盤にリードを広げられても前向きな声が途切れなかったベンチ。病院に搬送された丹羽が戻ってきてからムードは一層盛り上がったという。「(岡山大会から)成長できている。次も粘りを出していく」と主将の好田。いつも明るく、笑顔で戦うチームは3回戦でどんなドラマを見せてくれるだろうか。

最終更新:8/11(日) 0:49
山陽新聞デジタル

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