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まるでジャングル。認知症の義父母の家の「草むしり問題」〈もめない介護〉

8/11(日) 20:01配信

なかまぁる

年をとると、戸建てを維持するのは大変。マンションのほうが手間もかからなくてラク。そんな話をよく耳にします。「思い切って戸建てを手放し、マンションに移り住んだ」という体験談を聞くこともあります。

わたし自身は賃貸マンション暮らしが長く、こうした話を聞くたびに「ふーん、そんなものか」と思いながら、あまりピンと来ていませんでした。

「戸建ては維持が大変」ってこういうことか!!! と初めて実感したのは、義父母の認知症介護が始まって1年ぐらいたったころのことです。

ジャングルのような庭に唖然

当時、義父は肺炎による緊急入院を経て、介護老人保険施設(老健)に入所し、リハビリ生活を送っていました。主治医の勧めもあって、義母も義父と同じ老健に一時入所。義父の健康状態が改善されたところで、一緒に自宅に戻ろうという算段でした。

義父母は夫婦ふたり暮らしのため、老健に入所している間、実家は“空き家”の状態になります。面会のついでに窓を開け、部屋の中に風を通すなどしていたのですが、あるとき、ふと窓の外を見ると、庭の雑草がボウボウと生い茂り、さらにはヒョロヒョロと細長い竹が何本も生えています。なんじゃ、こりゃ!!!!

入院したのは冬場で、そのころは庭の芝生も枯れ気味だったので、とくに気に留めてもいなかったのですが、そのあと春、夏……と季節が変わっていく中で、草は伸び放題。ジャングルのようになっていました。これはマズい……。

庭の惨状に気づいたのはちょうど、自宅復帰に向けたケア会議の時期でした。義父母も会議に参加したため、ついでに、庭の手入れ業者について聞きました。馴染みの業者があれば、そこに頼んだほうが話が早いと思ったのです。

雑草問題は解決したと思ったけれど

ところが、義父は業者の名前は教えてくれたものの、「これまで頼んでいたところはあまり良くない。できれば、ほかのところに頼んでほしい」と言います。過去になにかトラブルがあったようですが、それについては質問しても口ごもるばかり。覚えていないのか、教えたくないのか、こちらも判断がつきません。

とにかく、「以前お願いしていたところはイヤ」という義父の意思表示をふまえて、別の業者をインターネットで検索し、見積もりを依頼。あいにく混みあっている時期で義父母が帰宅する前は難しいけれど、帰宅した直後に作業してもらえるという段取りをつけることができました。

やれやれ、これで雑草問題は解決したと、ほっとしたのもつかの間。義父から「草むしりの業者はキャンセルしてほしい」と言われたのは、義父母が自宅に戻った翌日のことです。義父は「こちらで業者を手配した」の一点張り。よくよく聞くと、帰宅したその日に「頼みたくない」と言っていた業者に連絡をとったようです。庭の様子を目の当たりにした義母がせっついたのかもしれませんし、義父自身がいてもたってもいられなくなった可能性もあります。

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最終更新:8/11(日) 20:01
なかまぁる

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