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【コラム】タイガーは燃え尽きたのか?

8/12(月) 11:42配信

my caddie

 米男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦「ザ・ノーザン・トラスト」はパトリック・リードが昨年のマスターズ以来1年4カ月ぶりの優勝を飾り幕を閉じた。

 そんな中、タイガー・ウッズは2日目スタート直前に大会からの棄権を表明。初日75を叩いて116位タイと大きく出遅れたが、その夜のツイッターでは「ここからアンダーパーに戻す方法を考えなければ。ロースコアをマークできれば週末もプレーしたい」とコメントしたのだが、翌朝「脇腹の軽い張りから痛みと硬さを発症した」と会場を後にした。

 いったいタイガーに何があったのか? 海外メディアの多くが指摘するのが“ビフォーマスターズ”と“アフターマスターズ”に表れた彼の変化だ。

 4月のマスターズで11年ぶりに「一番勝ちたかった」メジャー制覇に成功。世界中を熱狂の渦に巻き込んだ主役は「43歳という年齢でマスターズチャンピオンに返り咲いた。これって凄い成果じゃないのかな」と自画自賛した。

 だがここで潮目が変わった。続いて出場した全米プロゴルフ選手権で予選落ち。後続に15打差をつけ2000年に圧勝しているペブルビーチGLで行われた全米オープンでも21位タイと周囲の期待を裏切った。さらに全英オープンでは今季メジャー2度目の予選落ち。そして3週間ぶりに出場したザ・ノーザン・トラストで棄権…。しかも軽い脇腹の張りで? 膝や腰の激痛に耐えて戦い抜いてきた勇者が?

 マスターズをピークにタイガーの成績は下降線を辿る一方、その表情は穏やかになっている。棄権した大会の初日に出遅れたときも「調子は悪くなかったけれど、どこかピリッとしなかった」と語りながら時折笑顔さえ見せたのだ。

 以前のタイガーなら憮然とした表情を浮かべていたはず。崖っぷちに追い詰められても「絶対に巻き返してやる」という強い意志をむき出しにしたもの。いくら勝っても何かに飢えていたのだ。そのハングリーさを原動力にツアー通算81勝、メジャー15勝を挙げてきたのだ。

 だが今のタイガーはハングリーさをどこかに置き忘れてきたかのように見える。テレビ解説者のポール・エージンガーはこう指摘する。

「タイガーはマスターズの復活勝利でショートケーキのてっぺんのいちごを食べてしまった。満足しきってしまったんだ 何が何でも勝ってやる、という貪欲さを失ってしまった。今後彼がメジャーで勝つことはないだろう」

 せっかくジャック・ニクラウスが持つメジャー最多勝利記録『18』にあと3勝と迫ったというのに、その歴史的勝利が彼を燃え尽きさせてしまったのか? 10月日本で行われるZ0ZOチャンピオンシップに来日するタイガーの表情&プレーから我々は何かを感じとるはずだ。

最終更新:8/12(月) 11:42
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