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アップルの「HomePod」を使って分かったこと、その特徴は?

8/13(火) 9:20配信

ITmedia PC USER

ラジオ的な使い方もできるSiriアシスタントを搭載

 スマートスピーカーというと、人によっては「AIスピーカー」などと紹介され「便利」であることが期待される。だが、筆者はその便利さにはちょっと懐疑的な立場を取っている。

 音声アシスタント機能を全く使わないわけではないが、おそらく一番使うのはGoogle Homeを通しての「テレビを消して」(Chromecastとの連携で実現)と、「~ルームの電気をつけて/消して」だろう。後者は筆者が頑張って、家のほぼ全ての電気をIoT連携が可能なフィリップスのスマート電球「Hue」に置き換えたからこそ役に立っているが、これを導入していないほとんどの家にとっては関係ない話だ。

 加えて、スマートスピーカーもHueもある筆者の家でも、結局は別の部屋にいる時はiPhoneのSiriやHomeアプリを使って手動で操作している。

 スマートスピーカーには、据え置き型ラジオのような側面がある。「Hey Siri、ニュースを聞かせて」でNHKラジオニュース、「Hey Siri、ラジオNIKKEIを聞かせて」で最新のニュースが聞けたり、「Hey Siri、バイリンガルニュースのポッドキャストを再生」で同Podcastが聞けたりする点はいいかもしれない(ちなみに他のPodcastは色々試したが選べないようだ)。また、プロ野球やJリーグ(サッカー)の試合の結果などの情報も得られる。

 だが、ラジオとして使うには現時点で少々チャンネル不足の印象だ。

 米国英語で利用していれば、これらに加えて膨大な量の世界のラジオ放送が聴けるようになる(なので英語がしゃべれる人は、設定でHomePodの言語を英語にした方が絶対に得だ)。

 だが、そもそも人はそんなに頻繁にスピーカーに向かって話しかけるものだろうか。

 おそらく、その答えは世代であったり、一人で住んでいるのがであったり、誰かと住んでいるかによっても変わってくるだろう。HomePodの試用中でも筆者が利用した音声コマンドは、照明のオン/オフと「今、何時?」以外だと「音量の上げ下げ」など音楽再生に関するものが中心だった。

 音声操作関係のSiri操作で1つ感動したのは、「Hey Siri、この音楽を~に送って」という操作だ。試用期間中、筆者の家には2台のHomePodが使える環境にあったが、ダイニングルームで聞いていた音楽を仕事部屋に送って続きを聞けたシームレスな体験は、そんなに使うことはないかもしれないが、なんだかちょっと新しい体験で心地よかった(ちなみにAirPlay対応スピーカーであれば他社製品でも転送はできるようだ)。

 もちろん、Siriではその他にも電話をかけたり、受けたり、世界の他都市の現在時刻を聞いたり、「パーソナルリクエスト」というオプションをオンにしておけば「カレンダー」に入力済みの次の予定を聞けたりもできる。

 ただ、秋頃(例年なら9月)のアップデートで(少なくとも米国英語圏では)変わる予定だが、現状のHomePodは誰の声にも反応する設計なので、同居する人などと共有するHomePodで「パーソナルリクエスト」をオンにすると、プライベートな情報が聞かれてしまう可能性がある。

 そもそも、音声アシスタントのためなら使える部屋が固定されるHomePodよりも、いつも手元にあるiPhoneの方が使えるシーンも多いし、あまり音声アシスタントに過度な期待をしない方がいいだろう。確かに両手がふさがっている場合や、iPhoneを家のどこかにおきっぱなしにして見つからない場合にHomePodは便利だ(ちなみに「Hey Siri、iPhoneを探して」と命令すればマナーモードであっても音を鳴らしてiPhone発見に一役買ってくれる。何気にこの機能が一番、活用するかもしれない)。

 とはいうものの、HomePodを買うときの気構えは(他のスマートスピーカーもそうかもしれない)、やはり、第1の目標として良い音質で音楽を聴くことにしておいた方が間違いない(そして、この点においてはHomePodは他の多くのスマートスピーカーをしのいでいる)。

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最終更新:8/13(火) 18:59
ITmedia PC USER

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